ワルに赤い"珊瑚"が盗まれるのはどうして必然なのか

装飾品として人気の高い赤珊瑚。しかし、いまや中国では「国家一級保護水生野生動物」リストに載ってしまいました。採ろうとすれば罰金? 免許没収? はたまた懲役10年? 重いペナルティが待ち受ける幻の赤珊瑚。たいへんハードルの高いものですが古くは漢方薬として使われていたそうで。飲むにしては豪華すぎる材料な気もしますが……、サブカル漢方大全をのぞいてみましょう。

服用前の注意「自然法則には逆らえません」

もしも東京でドロボウをすると懲役5年で、東京以外の地域でドロボウをすると死刑だったとします。そうするとドロボウしようと思うワルが東京に集まってくるはずです。

悪いことをしたときの刑罰に大きな差があると、高気圧から低気圧に風が吹くように、水が高いところから低いところへ流れるように、ワルは刑罰の重い地域から軽い地域へと集まる可能性が高いのです。これは、もう、自然法則と言ってよいでしょう。

実際、小笠原諸島の付近でそのようなことがおきているようですね。


By Heinrich Harder (1858-1935) (The Wonderful Paleo Art of Heinrich Harder) [Public domain], via Wikimedia Commons

赤い珊瑚の位置づけ

明代の記録によりますと、珊瑚は南の海、今のスリランカ、イランにあり、広州にもあると記録されています。


『本草綱目卷』明李時珍撰(国立国会図書館デジタルコレクションより)

もちろん現在の中国の領海内にも赤珊瑚はあります。

ただし赤珊瑚は「国家一級保護水生野生動物」リストに載っていて、勝手な採取は禁止されています。

ちなみに中国では勝手に採取することを「盗採」と言います。「密漁」というよりも更にワルな感じがする表現ではありませんか。

窃盗を「万引き」、性犯罪を「いたずら」などと、ぼかして表現する日本とは違って、中国メディアは犯罪者をシッカリ、キッチリと糾弾します(註:権力者は除く)。そういう意味でも、日本より中国のほうがキビシイです。

では違反者はどのように扱われるのでしょうか?

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申し訳ないほどおもしろいサブカル漢方大全

村上文崇

近年、すっかりメジャーな療法として知られるようになった漢方。生理痛や不眠症など、さまざまな症状に効く伝統的な東洋医学として認知されています。けれど漢方には、知られざるもう一つの顔があるそうで……。養生医学研究協会の会長にして、上海で現...もっと読む

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