ミクロ恋愛工学と男女別モテ曲線

IT革命によって、多くの非モテ男性がリアルな恋愛市場から離脱してしまっている現代の日本。そして、文化的な変化や資本主義市場経済の発達など、IT革命以外にも、恋愛離れを加速させている要因を探ります。
メルマガ「週刊金融日記」で「恋愛工学」を展開し、さらに小説「ぼくは愛を証明しようと思う。」をケイクスで連載中の藤沢数希さんに、現代の恋愛市場の抱える問題やモテのメカニズムをお聞きしました。

社会のマジョリティとして認知された非モテ男性

— 前回までに、メディアやネットによって、男女ともに異性を選ぶ基準が吊り上がり、恋愛をしにくくなっているとお聞きしました。

藤沢数希(以下、藤沢) しにくくなっているだけではありません。実際に恋愛している男女も、FacebookやXVIDEOSの中の異性と比べて、いまのパートナーに不満を鬱積させているのです。若者の草食化、未婚化、そして急速に進む出生率低下の背景には、IT革命により、恋愛市場への要求利回り※1が上昇してしまい、リアル恋愛市場の流動性※2が、このように枯渇しつつあることがその背後にあります。
※1 要求利回り:リスクやコストを引き受ける代わりに投資家が要求する見返り、期待するリターン。
※2 流動性:取引成立の容易さ。流動性が高い市場では売値と買値の提示が多数あり頻繁に売買が成立する。

— なるほど。しかし、図を見ると、上位のモテ男性に流動性が集まっている。つまり、多くの女性が上位のモテ男性になだれ込んでいますね。

※画像クリックで拡大

藤沢 その通りです。現代の恋愛市場は、このように一部のモテ男性に過剰な流動性が提供されている一方で、本当にセックスを必要としている、大多数の男性のところでは流動性が干上がってしまっているのです。

— やはり人口のボリュームゾーンが恋愛市場に参加しないことには、さまざまな社会問題は解決されませんね。

藤沢 そうです。また、文化的な変化も、若者の恋愛離れを加速させていると思います。

— 文化的な変化とは、どういったことでしょうか?

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
IT革命と恋愛市場の変相—藤沢数希インタビュー

藤沢数希

非モテ男子・結婚できない女性の増加の真相、科学が解き明かすモテのメカニズムとは……。 メルマガ「週刊金融日記」で科学や金融工学の知見をもとにした「恋愛工学」を展開し、多くの読者から支持を得ている藤沢数希さん。現在、小説「ぼくは愛を...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

poupee2salon 🤔 https://t.co/2ZGzQpmRhC https://t.co/Q8MZrJu9t1 3ヶ月前 replyretweetfavorite

B0reus これ。 https://t.co/FjaQKMS2Zn https://t.co/uilwXnEgCh 3ヶ月前 replyretweetfavorite

butamissa0 この記事面白い。 https://t.co/EmQMJul1HG 4ヶ月前 replyretweetfavorite

tabbata この現象は藤澤先生提唱の男女別のモテ曲線で納得できるはず。「中の上」くらいの女性はモテるけど男はそうでもない。https://t.co/N0Y00xrx2s >女はだいたい可愛いけど、イケメンはいない?|TK工房|note(ノート) https://t.co/lgDKlQCoOV 4ヶ月前 replyretweetfavorite