ケイクスカルチャー

LINEがもたらす2つの終焉

11月27日に『LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか?』(マイナビ新書)を上梓されたジャーナリストのまつもとあつしさんに、急激に人気が高まっているサービス「LINE」について論じていただきました。Webに詳しければ詳しい人ほど、なぜそれほど人気があるのか首をかしげるLINE。だからといって、「若者向けだから」と思考停止してしまうと、その本質を見誤りそうです。LINEとはなにか、LINEは我々の生活をどう変えようとしているのか。必読です!

LINE人気の本当の意味

LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか? (マイナビ新書)
LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか? (マイナビ新書)

全世界で8000万人が利用するに至ったLINE。国内でも3000万人以上のユーザーをかかえ、ネット界隈だけでなく、2012年のヒット商品の1つとしてTVなどでも紹介されることが増えている。

だが、ITに精通する業界の中の人ほどLINEがなぜ人気なのか、よく分からないという。SkypeやFacebookメッセンジャーもある中、なぜこんなにシンプルなものを喜んで使うのか、さっぱり理解できないという読者も多いのではないだろうか?

正直に告白すると筆者も最初そうだった。だが、取材を通じてLINEだけでなく、DeNAの「comm」、Yahoo!ジャパンが出資した「カカオトーク」といった無料通話・メールアプリの中の人に話を聞くことで、その本当の意味が見えてきている。

無料で楽しいから、という理解では本質を見誤る。僕たちはいま2つの終焉に立ち会っているのだ。それは、「電話の死」と「ソーシャルの限界(閉じていくWeb)」というものだ。

僕たちは「電話の死」に立ち会っている

いわゆるIT業界と言ったときに、多くの人がイメージするのは、Webに関する仕事だろう。だが、LINEなどの無料通話・メッセージサービスの根幹は、VOIPという似て非なる領域だ。オフィスの通話コスト削減の為に、専用回線と専用の端末を用いて通話品質を担保しつつ、VOIP技術は成熟してきた。定額料金制度を背景に、にわかに移動体(携帯電話・スマートフォン)にそれを応用しようという動きが始まったのが、LINEをはじめとする無料通話アプリというわけだ。

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