活動のデザイン」—日々の営みを「デザイン」する

広告やポスターをはじめとした二次元を超えて、社会のなかで重要な役割を果たす「デザイン」。その概念はコミュニケーションやシステムなど様々な分野におよび、今や「デザイン」という言葉の定義が難しくなるほど。六本木・東京ミッドタウン内「21_21 DESIGN SIGHT」にて開催中の「活動のデザイン展」では、そんなデザインを知るヒントが隠されています。

東京六本木、東京ミッドタウンの敷地内の一角を占める「21_21 DESIGN SIGHT」は、デザイン関連専門のミュージアムです。安藤忠雄設計の建築から受ける印象も相俟って、クールで洒落た印象が強いですね。

全館を使ってはじまった展示が、「活動のデザイン」です。国内外、11か国24組のクリエイターが作品を発表する場となっています。会場を覗いてみると、何やら不思議なモノの数々が、ところ狭しと並んでおりますよ。たとえば、台のうえにずらりと置かれているのは、カラフルでユニークな模様が施されたセーターの数々。DNAシャロアー&クリスティン・メンデルツマによる《ロースさんのセーター》と題された作品です。無名の方々の表現こそ、豊かなものを含むのではないかとの確信のもと、趣味でセーターを編み続けてきたロッテルダム在住のロースさんの活動にスポットを当てたものです。


《ロースさんのセーター》DNAシャロアー&クリスティン・メンデルツマ

たくさんの瓶が一列になっていて、何かわからぬものが入っている展示もありますね。ジョセフィン・ヴァリエによる《リビング・アーカイヴ》です。自宅でパンを作る際、生地を発酵させるためのサワードウ(サワー種)だそうです。ジョセフィン・ヴァリエは人々を訪ねてサワードウを分けてもらい、それらを一堂にさせたのです。色やかたちが微妙に異なるサワードウを見ていくと、人の生活の多様性と同一性がほのかに感じ取れますし、日々の営みの貴重さのようなものにも思いを馳せたくなりませんか。

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アート・コンシェルジュからの便り

山内宏泰

世に“アート・コンシェルジュ”を名乗る人物がいることを、ご存じでしょうか。アートのことはよく知らないけれどアートをもっと楽しんでみたい、という人のために、わかりやすい解説でアートの世界へ誘ってくれる、アート鑑賞のプロフェッショナルです...もっと読む

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