村上文崇
人中黄——尿療法をしのぐ衝撃のお薬
民間療法の中に、尿療法はあっても、便療法はありません。なぜなら、便は細菌のカタマリなのです。しかし、中国三千年の歴史にそんなタブーは通用しないようで……。排泄物 = 絶対ダメという私達の常識をくつがえす、あなたの知らない驚きの漢方世界。食事中の方は気をつけてくださいね!
服用前の注意 食事中は読まないで下さい。
ネット上の記事を読みながら食事をするのはキケンだと思います。なぜかと言うと、ネット上には、ありとあらゆる情報があるので、食欲をそそる情報もある反面、キモイ画像や情報もあるからです。
薬膳の講師もやっている私としては、食事は美味しく楽しく食べて欲しいのです。薬膳理論をいろいろ省略して、大切なポイントだけを言うと、薬膳の真髄は食事を楽しむ点にあるからです。
そんな私が書いておいてお願いするのもヘンなのですが、今回の記事はいささかキモイ記事です。
今食事をしながらこの記事を読もうとしている方にお願いです。食事が終わって、しばらくしてから読んで下さい。
衝撃のお薬、人中白
留学生時代のことです。
慢性的な下痢に悩む同級生が、名医と名高い医師から、人中白という名前の薬が入った煎じ薬を処方されました。今では使う医師も少なくなった人中白という薬。正体を知っていたら、ほとんどの人が飲まずに捨てるでしょう。
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この連載について
村上文崇
近年、すっかりメジャーな療法として知られるようになった漢方。生理痛や不眠症など、さまざまな症状に効く伝統的な東洋医学として認知されています。けれど漢方には、知られざるもう一つの顔があるそうで……。養生医学研究協会の会長にして、上海で現...もっと読む
著者プロフィール
養生医学研究協会会長。
東京都立川市で高校までを過ごす。東大哲学科卒なので、読売新聞のドン、ナベツネ氏の後輩だが、何のコネもない。上海中医薬大学中医学本科卒業後、中国の医師免許を取得。在学中から漢方の紹介活動を始める。また上海の病院で診療に従事する傍ら、薬膳の新しい形「インナーバランス・トリートメント」を提唱。中国での研究、診療年数を通算すると十年以上になる。また経絡理論に基づく「時間感応療法」の恐らく日本では唯一の研究者である。現在は漢方に関する講演などの情報発信だけでなく、薬剤師向けの漢方セミナー、個人・企業を対象としたアドバイザーなども手がけている。講演依頼は断らないのが身上。座右の書は『老子』『易経』。著書に『知識ゼロからの薬膳入門』がある。