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最近、「ひねる」タイプの水道って少なくなってきたと思いませんか?
駅でも、空港でも、デパートでも、今はだいたいレバー式か自動センサーの水道になってるわよね。
そんな中でたまに「ひねる」タイプの水道を使うと、ある男の子のことを思い出すんです。
あの、小中学校とかにあった銀色の水道の、ネットに入った消毒くさい固形石鹸がぶら下げてある、上から見たら「人」の字に似てて真ん中に青い丸がある持ち手を、きゅっとひねる時にいつも思い出すんです。
思春期に同級生だったオノくん(仮名)のことを。
というわけで今回はオノくんの話を通じて、性にまつわる先入観のお話をしていきたいと思います。
思春期だったオノくん、今はオトナのオトコになったかなぁ。
3回も書きますが、オノくんはマジ思春期でした。当時中学二年生のオノくん、お顔はにきびでいっぱい、頭はエッチでいっぱい。
そしてそのわき上がる性欲を「クッ……静まれ俺の秘めたる力よ……こんなところでヒステリアモードを発動させるわけにはいかないッ!!」的な婉曲さで発現させるのではなく、オノくんはマジストレートに「おっぱい!!」と叫んで男子を謎の連帯感でつなげるような野球部男子でした。
同級生で同じく思春期だった私はいつもいつも、オノくんに悩まされていたものです。たとえばこんなようなことを、ヤツはクラスでいつもいつもやらかしてました。
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