ミイラ—お薬としてのハチミツ漬け死体100年もの

ミイラ取りがミイラになる。はてさて、この「ミイラ取り」ってなんだかご存じですか? なんと昔はミイラの粉がお薬になったようなのです……。今回取り上げる、『南村輟耕録』という曰く有りげな書物に記載されている木乃伊(ミイラ)は、私たちの知っているグルグル巻きのアレじゃありません。なんと100年も蜂蜜につけたあまーい人体のお話なのです。

服用前の注意「ゲーマーの家に勉強に行ってはいけません」

Q.テストの日が迫ってきたので、一緒に勉強しようと約束をした高校生が、ゲーム好きの友達の家に教科書を持って行くとどうなるでしょうか?

そうです! 二人で一緒にゲームを始めます。

昔からこの現象を「ミイラ取りがミイラになる」といいます。

ところで、ミイラ取りがミイラになるって、たまーに耳にするフレーズですが、ミイラ取りって何でしょうか?

昔のヨーロッパでは、ミイラは薬になると信じられていて、たくさんの「需要」があったそうです。需要あれば供給あり、スイーツ好きあればケーキあり、読者あればcakesありです。

ミイラ需要に応えるためにエジプトの砂漠へ向かったのがミイラ取りなのです。今のように車も携帯電話もない時代ですから、砂漠で迷って本当にミイラになったミイラ取りがいたのかもしれません。

実はヨーロッパだけではなく、中国の医学書にもミイラの薬の記録があります。今回はその薬の話です。

お薬としての蜜人

ミイラは日本でも「神秘のミイラ展」のような感じの展覧会で見る機会がありますし、ネットでも画像を見ることができますから、大体どんなモノなのかはおわかりだと思います。包帯でグルグルにまかれたアレです。

ヨーロッパのミイラ取りが持ち帰ったミイラは、あんな感じのミイラだったのです。薬として使うときは恐らく粉にして服用したのでしょう。

では中国の記録に残るミイラの薬はどんなシロモノだったのでしょうか。

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コメント

discopallo 蜜人の話も面白いし、後ろの役に立つ方のコラムも良い https://t.co/22anBBCGmx 4年弱前 replyretweetfavorite

amnesiac0511 なんとオモシロそうな本。蜜人きになるの。>蜜人はもともと『南村輟耕録』という本に~この本は医学書ではなく、今で言えば『別冊宝島奇談特集』的な感じの書物です。 4年弱前 replyretweetfavorite

nkg_13 サブカル漢方、蜂蜜× #fb 4年弱前 replyretweetfavorite

UmikoH 蜂蜜の健康への効果は実感としてあると確信してるけど、この話は興味深い。蜜人… 4年弱前 replyretweetfavorite