服用前の注意「ゲーマーの家に勉強に行ってはいけません」
Q.テストの日が迫ってきたので、一緒に勉強しようと約束をした高校生が、ゲーム好きの友達の家に教科書を持って行くとどうなるでしょうか?
そうです! 二人で一緒にゲームを始めます。
昔からこの現象を「ミイラ取りがミイラになる」といいます。
ところで、ミイラ取りがミイラになるって、たまーに耳にするフレーズですが、ミイラ取りって何でしょうか?
昔のヨーロッパでは、ミイラは薬になると信じられていて、たくさんの「需要」があったそうです。需要あれば供給あり、スイーツ好きあればケーキあり、読者あればcakesありです。
ミイラ需要に応えるためにエジプトの砂漠へ向かったのがミイラ取りなのです。今のように車も携帯電話もない時代ですから、砂漠で迷って本当にミイラになったミイラ取りがいたのかもしれません。
実はヨーロッパだけではなく、中国の医学書にもミイラの薬の記録があります。今回はその薬の話です。
お薬としての蜜人
ミイラは日本でも「神秘のミイラ展」のような感じの展覧会で見る機会がありますし、ネットでも画像を見ることができますから、大体どんなモノなのかはおわかりだと思います。包帯でグルグルにまかれたアレです。
ヨーロッパのミイラ取りが持ち帰ったミイラは、あんな感じのミイラだったのです。薬として使うときは恐らく粉にして服用したのでしょう。
では中国の記録に残るミイラの薬はどんなシロモノだったのでしょうか。