貯蓄格差のひろがる時代に
お金を貯められない人、というのは結婚していてもしていなくても存在する。金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査」(13年)によると、金融資産を保有していないと答えたのが二人以上世帯で31%、単身世帯では37.2%。どちらでも全体の3割以上を占めている。これはどちらも前年度より上昇している状況。資産を着実に増やしている人がいる一方で、貯金ゼロのひとたちも増えており、貯蓄格差も目立つようになっている。
預貯金が上手くできない人の意見としてよく聞くのは、「所得が少なくて余裕がないから」と「仕事のストレスを浪費で発散している」など。正直、自分に言い訳するような内容が多い。
また、お金がたまっていないことへの危機感が薄い。「決まった日に給料が入るし」「今お金を貯めても意味がない」など、楽観視している人も少なくない。そして、お金の使い方も、浪費とはわかっていても、忙しく働いた自分へのご褒美だという人もいる。
しかし、何かあったときに貯金がなくて支払えないときほどむなしいことはないと思う。
例えば、これから結婚して子どもをもち育てたいと思うなら、結婚式代、子どもを育てる費用も必要になる。それが大変だと言いながら生活しているうちに、子どもの教育費がたくさんかかるようになり、同時に自分たちの老後資金が気になってくる。お金を使わなくてよい時期にお金を貯めることが必要だ。
そのために重要なのは、この連載でも再三言っているとおり、ふだんからの「生活習慣」だ。これまでの家計再生コンサルタントとしての経験をもとに、お金を貯められない人にありがちな生活習慣のチェックテストを作成した。ぜひ、生活習慣とお金の使い方を見直してみてほしい。
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