第3回】リスクは本質的にはゼロにはならない

人間は元来「パンドラの箱」を開けることで、新しい楽しみに出会ってきたのであり、一度見つけた技術は「研究しつくす」ことが正しいのだと語る堀江貴文さん。田原総一朗さんも、いたずらに「反原発」をとなえる昨今の風潮には懐疑的です。田原総一朗さんと堀江貴文さんが「バラ色の国家解体論」を語る『もう国家はいらない』から内容の一部を紹介していきます。

「廃炉」は現実的ではない

堀江 それに、原発反対派の人は、「廃炉にしろ」と言いますが、その難しさをわかっていないんじゃないでしょうか。

田原 そのとおりです。廃炉は、運転を停止した原子炉から使用済み核燃料を取り出すところから始まって、何十年もかかる作業です。

堀江 そうなんですよ。それなのに、今、反原発を叫べば、能力の高い技術者はますます集まってこなくなる。これは非常に危険です。

田原 今現在で、国内には1万7千トンの使用済み核燃料がある。世界では16万トン以上です。これをどうやって処理するか。最終処分の方法については、日本では処分場の予定地さえ見当がついていないですからね。

堀江 力のある技術者がしっかり残って、原子力を産業として支えていけるようなしくみをつくっていかないといけないんですよ。

田原 その意味でも、世界中の有能な技術者が知恵を出し合って、テクノロジーで解決できる部分は大きいと思います。

堀江 そうなんです。世界では、たとえばビル・ゲイツが自分のファンドから資金を出して進めている原子炉のプロジェクトがあります。これなどは、非常に期待できるものですよ。

田原 そのビル・ゲイツのプロジェクトは、何をしようとしているのですか?

堀江 開発しているのは、テラパワーという会社なんですが、安全な、次世代の原発をつくろうとしているんです。

田原 どんな原子炉なんですか?

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バラ色の国家解体論—もう国家はいらない

田原総一朗 /堀江貴文

政府も警察も銀行もムダなもの? 個人資産が国家予算を凌駕し、テクノロジーの進歩が国境をとかしている昨今。世界が変わった今、新しいビジネスチャンスが生まれています。仮想通貨による情報のフラット化と活性化、シェアの発想が生む衣食住の共有、...もっと読む

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コメント

masatoynz2601 堀江「今、反原発を叫べば、能力の高い技術者はますます集まってこなくなる。これは非常に危険です。」 4年弱前 replyretweetfavorite

masatoynz2601 堀江『原発反対派の人は、「廃炉にしろ」と言いますが、その難しさをわかっていないんじゃないでしょうか。』 4年弱前 replyretweetfavorite

eminem0710 人間は幸せにならないといけない、てのも同感。 4年弱前 replyretweetfavorite

Beselist |田原総一朗 @namatahara /堀江貴文 @takapon_jp |cakes(ケイクス) 国家解体ではなく自由なクロスオーバーってこと。 https://t.co/TtHrpghPA1 4年弱前 replyretweetfavorite