リアルなぼくがデジタルになってみた— 3Dプリンタは四次元ポケットである!vol.4

3Dプリンタ生物説の提唱者である田中浩也さんに、3Dプリンタをめぐる科学的・哲学的問題をたっぷりと聞いた、海猫沢めろんさん。自分も実際に3Dプリンタのすごさを体験してみたい!ということで、自分の身体のデータをスキャン・フィギュアとして出力してみました。自分そっくりのフィギュアを見た海猫沢さんの心に芽生えたものは? 3Dプリンタ編、いよいよ最終回です。

道玄坂のてっぺんで「ものづくり」してみる

渋谷道玄坂を登り切った場所に奇妙なカフェがあるのをご存じでしょうか。

その名もファブカフェ。さまざまなデジタル工作機器を自由に使って、ものづくりを楽しむ空間です。いわゆるコ・ワーキングスペースとしても利用することができ、もちろんカフェとして飲食も可能です。

このカフェの上に「ケイズデザインラボ」という会社があります。

3Dプリンタ、3Dスキャナ、3Dモデリング、黎明期から日本の3Dに関するさまざまな技術を広めてきた原雄司さんの会社です。

ここまで3回にわたり、慶應大学SFC研究所ソーシャルファブリケーションラボの田中浩也さんに、3Dプリンタについての未来や可能性についてうかがってきました。田中さんが3Dプリンタ生物説を思いつくにいたった理由から、3Dプリンタでつくった銃の規制などの法的問題まで、多岐にわたる話題が飛び出し、かなり射程の広いお話を聞くことができました。

しかし! ここはやはりSRシステム取材のときのように、体験もしてみたい!

というわけで田中さんへの取材を終えたあと、ぼくは実際に3Dプリンタと3Dスキャナを体験するために、横浜から渋谷へと直行し、ケイズデザインラボの3Dスタジオへとやってきたのです。

フィギュアなわたしの体が欠けたら……

挨拶もそこそこに、3Dプリンタでなにか出力してみたいことをお伝えすると、「海猫沢さん本人を作ってみましょう」という提案が。そう言われて、連れて行かれたのはビルのなかにあるスタジオ。そこには天井近くまであるトーテムポールのようなものが四本立っていました。これがスキャナのようです。

原さんに促されて、4つの柱に囲まれた台の上に立ちます。

原雄司(以下、原) 今目の前にある柱の上の方にシールが貼ってありますよね。そちらに目線をあわせていただいて、ポーズをとってください。私が合図したら、撮影が始まります。6秒間そのままの姿勢でお願いします。では、スタート!

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“すこしふしぎ”な科学ルポ

海猫沢めろん

漫画家・藤子不二雄氏はかつて、SFを「すこし・ふしぎ」の略だと言いました。そして現在。臨機応変に受け答えするSiri、人間と互角以上の勝負を展開する将棋ソフト、歌うバーチャルアイドル初音ミク、若い女性にしか見えないヒューマノイド……世...もっと読む

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