第19回】国税ショックに富裕層激震 (前編)

最近、富裕層が資産の海外運用に以前より慎重になったとの指摘がある。背景には、国税当局による富裕層包囲網があった。

 お茶を飲みに来ました──。そう言って日本国内の富裕層を訪ね歩く男がいる。

 男の正体は、シンガポール三大銀行の一つであるOCBC銀行傘下のバンク・オブ・シンガポールに籍を置くやり手のプライベートバンカーだ。

 「彼はいつも手ぶらでやって来るんです」と訪問を受けた40代の会社社長は明かすが、手ぶらには訳がある。

 日本の法律上、日本国内に支店がない銀行は、国内で勧誘活動ができないのだ。茶飲みの一言は、そうした日本の規制を犯さずに、顧客開拓の糸口を探ろうとして出てきた苦肉の言葉なのだろう。

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日本に押し寄せる世界の富裕層マネー

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米国、中国、欧州、シンガポール、香港、台湾、マレーシア……。世界中の富裕層マネーが日本に押し寄せている。彼らはこの日本でいったい何を買っているのか。日本人は長過ぎたデフレのせいで気づけていないだけなのかもしれない。実はこの島国にこそ宝...もっと読む

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