軽井沢の秋に美食を狩る

今回山本憲資さんが訪れたのは、軽井沢にある一日一組限定のレストラン。運よくその席にありついた山本さんが口したのは、幸せを感じる至高の料理の数々でした。お腹を満たしたところで立ち寄ったのが、軽井沢駅からほど近いところにある隠れ家バー。最高の料理のあとは個々を満たしてくれる美酒に酔いしれたようです。

一日一組限定、軽井沢至高のレストラン

先月のこと、親しいフードライターの方から随分と貴重なお誘いをいただいた。軽井沢の「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」の予約が取材がてら確保できたので行きませんか、と。数年前に中目黒から軽井沢に移転、一日一組の予約、電話もなかなかつながらない上に数ヶ月は予約で満席と言われている。まるで生ける伝説のようなレストランである。去年、情熱大陸で取り上げられたこともあり、その一席はますます貴重になるばかり、という状況であった。こちらのご主人、小林幸司シェフの料理は、中目黒時代のお店を閉店し、軽井沢に移転するまでの間同じ場所に開いていた「アンティーカ・トラットリア・ノスタルジーカ(現在も営業中)」で一度だけ味わったことがあった。が、この日の感動は、その時ををはるかに上回るものだった。

東京から新幹線で約1時間。14時の予約を目指して、我慢できずに準備運動にと缶ビールを一本、フライング気味に車内で飲みつつ期待に胸を躍らせる。軽井沢駅からタクシーで向かうこと約15分、小林シェフの自宅が併設された(というより自宅にダイニングと厨房が併設されているほうが正しい描写なのやも)レストランに到着。本当に1テーブルだけのダイニングに着席、さぁ劇場のはじまりはじまり。

テーブルの上にはイタリア語のこの日のメニュー(残念ながらほぼ読めない)。もちろんおまかせの1コースである。そしてこちらもおまかせのワインとともにお皿がでてくるごとに、シェフが少し早口で料理の説明をしてくれる。メニューへの深い愛情が篭った少し無愛想なその語り口に、至高の職人気質を感じる。説明が終わったあと、口に運ぶ瞬間の多幸感は筆舌に尽くしがたい。

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フィットする晩餐

山本憲資

世界中の人の「欲しい」と「持っている」で繋がるウェブサービス「Sumally」の代表である、山本憲資(やまもとけんすけ)さんの連載がスタートしま す! 32歳という若さにして、膨大な数のレストランに通い、「食」にただならぬ情熱を注ぐ山...もっと読む

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