第13回】ぶっちゃけ、解決法はあるの?

京大、マッキンゼー、ホスト、船井総研という異色の経歴を経てきた若き思想家・倉本圭造さんの意欲作のエッセンスを、cakesでもお届け。概念派の長州藩側とリアル派の薩摩藩側の間に横たわる溝「ワグナーズギャップ」。ぶっちゃけどうすれば解決できるのでしょうか。キーワードは「長州が、かわいそうではないか」!?

どっちの味方やねん?

  前回は、ワグナーズギャップという独自の概念とそれに関連して生じる問題について説明しました。単純化してまとめると、日本では結局、あらゆることが「おまえはどっちの味方やねん?」「おまえはどこ所属の人間やねん?」ということに帰着してしまうのですが、そこであえて、「どっちの味方でもあるかい!  俺は〝真実〟の味方じゃあ!!」とタンカを切るような方向にみんなで向かえたらゴールだということです。

  とは言うものの、アメリカならこんな台詞を堂々と言えたら、とりあえずスタンディングオベーションで迎えてもらえるかもしれませんが、日本でこんなことを言っても「ヒソヒソ……あいつ前からオカシイ奴やと思とったけど、ほんまにプッツンしてもうたんちゃうか……」などと言われるので、ここは非常に周到に戦略的にじっくり立ち向かう必要があります。

  しかし、それだけ懐疑的だからこそ、かけ声倒れに終わらずに本当の転換まで持っていける「これこそが日本の長所なんだ!」とプラス思考で信じましょう。

  べつに悪口を言いたいわけじゃないのですが、オバマ米大統領が選挙で選ばれた年、「イエス・ウィー・キャン」だとか「チェンジ」だとか、「通りの良いキャッチフレーズに対しては本能的懐疑主義の固まり」みたいな日本人から見ると「え?  何を?」「え?  誰が?」「え?  どういうこと?」的なフレーズに爆発的に熱狂している彼の国の様子に、半分は日本人として非常に羨ましいというか、でも残りの半分は、ちょっと危なっかしいような感覚を持たれた方も多いのではないでしょうか。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

ジセダイ by 星海社新書

この連載について

初回を読む
21世紀の薩長同盟を結べ

倉本圭造

京大、マッキンゼー、ホスト、船井総研という異色の経歴を経てきた若き思想家・倉本圭造さん。彼の処女作『21世紀の薩長同盟を結べ』は、23万字にわたる圧巻の提言書です。そんな意欲作のエッセンスを、cakesでもお届け。閉塞的な空気に包まれ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード