第16回】持っている人だけが?? IPO株乱高下のカラクリ (後編)

新興市場が過熱している。特にIPO銘柄が爆騰し、にわかに富裕層の仲間入りを果たす個人投資家が続出している。しかしその裏で、一夜にして投資家が資産を“溶かす”悲劇も珍しくない。

IPO銘柄のこうした不安定な相場は、いったいどのようにして生まれているのか。図3‐3を見ながら分析してみる。


  まず、主に大手証券会社に多額の資産を預け、取引実績の多い富裕層の投資家は、IPO株を優先的に割り当てられる。

 一方で、割り当てられなかった多くの一般的な個人投資家は、市場でIPO株を買い付けようと、公開初日に買い注文を殺到させる。しかし、すでにIPO株を手に入れた投資家は少しでも高値で売ろうと、なかなか売り注文を出さない。結果、初値が高騰するというわけだ。

 そしていざ初値がつけば、すでにIPO株を保有していた個人投資家だけでなく、IPOする企業に公開前から出資していたベンチャーキャピタルも株を放出する。彼らの大量の売りで、最初の急落が起きるのだ。

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