仲間同士でいるはずなのに、なじめない気がするのはどうして?

現在フランスに暮らす牧村朝子さん。「海外在住日本人」という立場になったときに、過去に接した「レズビアン」コミュニティとのある共通点に気づいたそうです。はたしてその共通点とは? そして、その共通点がもたらす、ある危うさとは?

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「あの日本社会の、同調圧力っていうんですかね、みんな一緒でみんな仲良し~みたいな。そういう、生ぬるい共感を求められる雰囲気が嫌いで僕はアメリカに来たんですよ」

「あー、ホントにそうですよねー! わかりますわかりますー!」

「でしょ!? 本当イヤになっちゃってね。付き合い残業だの連れションだの、本当にばかばかしい」

「ですよねー! あるあるー! 私もそう思いますー」

ロサンゼルスのタクシーで、日本人運転手さんと私がした会話です。このあと会話は途切れ、若干微妙な空気が流れました。口には出さなかったけれど、たぶんお互いこう思っていたのだと思います。

「今の『でしょ!?』『あるあるー』みたいな会話こそがまさに日本的なんじゃね」

わざわざはるばるアメリカまで来て、日本社会の同調圧力がイヤだよねという話で同調している日本人ふたり。なんだこれコントか。脳内で自分にハリセンツッコミ(日本の伝統芸)を入れつつ、わたしはこの会話に、あるカテゴリの人々との共通点を感じていました。

レズビアン、です。

「海外在住日本人」と「レズビアン」って、なんかすごく行動が似てるんですよね。

突然ですけど、似てるんです。「海外在住日本人」と「レズビアン」って。

それは別に「日本人レズビアンは海外に行きがち」みたいな話ではありません。全く。

そうではなくて、いろーんな海外在住日本人やいろーんなレズビアンがいる中でも、あえてコミュニティを形成して集まっている人々はだいたい同じ段階を踏んでいるって話です。

どういう段階を踏んでいるかといいますと、こういう3段階です。

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ハッピーエンドに殺されない

牧村朝子

性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む

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コメント

tojishakenkyufk めちゃくちゃよいです。〉 約4年前 replyretweetfavorite

sokotsunako |女と結婚した女だけど質問ある?|牧村朝子 @makimuuuuuu |cakes(ケイクス) 孤独を認めて受け入れた人の意見。性に限らず参考になる。 https://t.co/jrm2eDJkkm 約4年前 replyretweetfavorite

masaki_kashiwa  よくも悪くも閉鎖的なんだなぁ同じパンセクの身には歯がゆいやら悲しいやら呆れやら 約4年前 replyretweetfavorite

makimuuuuuu ▼ https://t.co/M6HNjuMVoo 「セクマイ女性の交流会にパンセクの自分が行ったらビアン以外スルーな雰囲気だった件」っていうご投稿を受けて書いています。そもそもセクマイ女性って言い方がすごく本末転倒よね 約4年前 replyretweetfavorite