さて先週、先々週の2回に渡って、現在完了形について解説しました。そして現在完了形は、実は「過去」の出来事についての表現方法であること、特に「現在に繋がりがある過去の出来事」を表現する方法であることを学びました。
では現在完了進行形という文型は、いったいどんなときに使い、何を言い表すのでしょうか? 現在完了と現在完了進行形、あるいは普通の進行形との間には、いったいどのような違いがあるのでしょうか?
結果 vs. 過程
現在完了形と現在完了進行形の一番大きな違い、それは「結果」と「過程」のどちらにフォーカスを当てるかです。先週もお話したとおり、現在完了形というのはそれ自体、ハッキリとした「継続」を意味しません。“I have lived in Canada for 3 years.” は、別に今カナダに住んでいるかどうかは分からないのです。ただ、「カナダに住んでいたことがあるんだな」ということと、そのことが現在に何らかの繫がりを持つことが分かるだけです。
しかし、“I have been living in Canada for 3 years.” ならば、3年前からカナダに住んでおり、今も住み続けていることがアリアリと伝わってきます。さらにいくつか例文を見てみましょう。
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