第10回】内向きでこそ発揮される日本人の底力

京大、マッキンゼー、ホスト、船井総研という異色の経歴を経てきた若き思想家・倉本圭造さんの意欲作のエッセンスを、cakesでもお届け。実はスゴいはずの薩摩藩側(国内派日本人)を説得してビジネスを成功させるには、精神的知性と肉体的知性を兼ね備えたPQ人の存在が不可欠です。

人々に「覚悟」を決めさせる「ドラマ」の生み出し方

  前回は、「下向き」のビジネスには、当人に「もう俺の人生はココでやっていくんだ」というような「覚悟」というか、そういうふうに痛感させるような「ドラマ」が必要だという話をしました。

  うまくいっている事例は大きく二つで、一つは「挫折型」、もう一つは「会心の一撃型」です。「挫折型」というのは、「自分が目指していた研鑽の道を、もっともっと圧倒的にやってくれる存在と出会った」というようなケースです。

  よく高校野球などのトーナメント形式の大会で、負けた方が「俺たちの分も頑張ってくれ」と勝った方に言うシーンがありますが、明確にああいう形の体験をした人は、「自分はここまで」という感覚が骨身に染みてわかっているので、「下向きのビジネス」に心置きなく集中することができます。こういうタイプの人は結構「そこそこの質で大きな規模」を目指しがちなので、経済にある程度大きな規模で貢献してくれることになります。

  また、「会心の一撃型」というのは、すごく繁盛している行列ラーメン店のボスだとか、自家製のハムやスイーツのような「工夫を集中的に練り込んだ一点もの」の商品を小規模で売ってカリスマ的に有名になっている存在などがそうなのですが、要は「自分なりに納得できた」という体験ができるまで、苦労に苦労を重ねるタイプということになります。

 そしてある日、「これなら!」と自信が持てるような境地にたどりついて、そこを起点に「下向きのビジネス」を真剣にやるようになるというものです。

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21世紀の薩長同盟を結べ

倉本圭造

京大、マッキンゼー、ホスト、船井総研という異色の経歴を経てきた若き思想家・倉本圭造さん。彼の処女作『21世紀の薩長同盟を結べ』は、23万字にわたる圧巻の提言書です。そんな意欲作のエッセンスを、cakesでもお届け。閉塞的な空気に包まれ...もっと読む

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