週刊ダイヤモンド
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第14回】薄氷に踊るデイトレ稼業 資産急増も“蒸発”は一瞬
マネーゲームの本質を理解していたつもりだったが、いつしかのみ込まれていくものの多いデイトレの世界。トレーダーたちの1日を追う。
一歩間違えれば、巨額の損失を被るデイトレ稼業も楽じゃない。富裕層入りを夢見て、今日も天国と地獄を行き来する。
千葉市花見川区の住宅街。JR総武線沿いの古びた木造アパートの一室に、株価のチャートを映すモニター4台と、ノートパソコン1台が窓際の机に並ぶ。株式デイトレーダー、真野康秀さん(仮名、42歳)の職場だ。妻や小学生の娘と住む自宅とは別に借りている。この部屋にいると、天国と地獄を行き来しているような気分になる。
新興市場で値動きの大きい銘柄を狙って、数秒から数分間で売買を仕掛ける「スキャルピング」が真野さんの運用スタイルだ。個別の業績は完全無視。ただ値動きだけを追う。
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この連載について
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米国、中国、欧州、シンガポール、香港、台湾、マレーシア……。世界中の富裕層マネーが日本に押し寄せている。彼らはこの日本でいったい何を買っているのか。日本人は長過ぎたデフレのせいで気づけていないだけなのかもしれない。実はこの島国にこそ宝...もっと読む
著者プロフィール
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※ cakes版では、一部の漢字が簡略体で表記されている場合があります。内容は『週刊ダイヤモンド』本誌の編集当時のものです。