渋谷にオープンしたたこ焼きの新店
渋谷区にあるうちの近所は、9月に入ると祭りのシーズンになる。金王八幡宮と氷川神社が中心で、神輿が騒がしく、うちの近所にも屋台が出る。だいたい昼前からちょろっと繰り出しては生ビールとたこ焼き、ないしは広島焼なんかを食べるのがこの時期の個人的風物詩でもある。僕は神戸出身で、関西出身の人は家にたこ焼き器(”たこ焼き”焼き器が正確な呼び名なのかはよくしらない)があるだろうとか言われるけれど、残念ながら自宅には持っていない。とはいえ、たこ焼きに接する機会は幼い頃より平均以上であったことは間違いなく、今でも定期的に食べたくなる。祖父母の家があった姫路、駅の地下のフードコートのたこ焼きが美味しくて、帰省の度に従兄弟みんなでむさぼっていたのが懐かしい。最近駅自体がリニューアルされたと聞いたが、どうやら店もリニューアルをして味は健在のようだ。
さて本題だが、この夏に並木橋(渋谷と恵比寿と代官山のちょうど間)にオープンした小さな店が、おいしいたこ焼きを出すという噂をどこからか聞いた。ふむふむ、「天風(てんぷう)」という店名のよう。夜遅くまでやっているみたいで、会社帰りに早速行ってみた。カウンター数席、決して小奇麗とはいえない店内。メニューはたこ焼きの他にうどんとおでん。さっそくスタンダードなたこ焼きをビールとともに注文するが、これが出汁がきいてて旨い。ご主人は大阪の人で、「以前は大阪でキャバクラの呼び込みやってましたわ~」と陽気に語る。どうにも居心地がよくて、勢いでかすうどんも注文。どちらも味の決めては出汁、こちらも旨い。