第11回】米富豪一族のファミリーオフィス来日の裏 (前編)

日本株は昨年、歴史的な急上昇を見せ、日経平均株価は年間で57%伸びた。これは41年ぶりの上昇率だという。流れに乗りたい欧米の超富豪も水面下で動き始めた。

  欧米のファミリーオフィスが相次ぎ来日している。なぜか。取材すると日本株が転換点にいることが浮かび上がってきた。

 東京の夜を眼下に見下ろす六本木ヒルズ森タワー51階の六本木ヒルズクラブで昨年12月5日、密やかなパーティが催された。

 集まったのは日本株を運用しているヘッジファンド関係者、そして彼らと取引のある証券会社などの担当者たちだ。

 しかし、実はこのパーティの3日前、業界を揺るがす事件が起きたばかりだった。市場の番人たる証券取引等監視委員会が2012年に発覚した増資インサイダー事件をめぐり、日系のヘッジファンドなど4社に対し、課徴金を科すよう金融庁に勧告したのだ。

 にもかかわらず、パーティには多数の関係者が出席し、相場が好調だったこともあって、ここ数年でも一番の盛況ぶりだったという。

 参加したヘッジファンドマネジャーの1人は、「うちも最近は運用資産が順調に伸びてるし、この前なんて、米国のファミリーオフィスから問い合わせがあったよ」。

 ファミリーオフィス──。簡単な英単語の組み合わせだが、つなげてみると何やらよくわからない。

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日本に押し寄せる世界の富裕層マネー

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