40代は大いに惑う。ということを以前に書いた。40代はまた、惑う自分に腹が立って困る。
もういい大人だっていうのに、14歳の頃のように漠然と日々惑っている自分の制御能力の無さにガク然とし、イラ立つ。
イラ立つとさらに、感情のリミッターが外れて、深い憂鬱の方向へ向かうことがある。
憂鬱とはつまり、集中力なのだ。
集中力が心配や不安や、曖昧であろうと明確であろうと、当面の、先々の、あるいは過去の、何かトラブルの一箇所へ集約された時、憂鬱は生じてそこに自ら落ちてゆくのだ。
だから憂鬱にとらわれたくない人は、まずその集中力を拡散、あるいは別方向へ向かわせることだ。
人によってはどういうわけか集中力の大砲が常に憂鬱に照準を合わせているから、自らの意志を用いて別へ向けるのだ。
では向ける先はどこがいいのか?
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