前回は、過去形と比較しながら、現在完了がどのような働きをする文型なのか説明しました。今回はさらに現在完了進行形などとも比較しつつ、もう少し現在完了について勉強してみましょう。
現在に繫がりがある過去の出来事
先週、過去形と現在完了形の違いを細かく説明しました。そして「現在完了形は、実は過去の話をするための文型である」という話をしました。そう。現在完了形って、ちっとも現在の話じゃないんです。ただ、その過去の出来事が現在に繋がっているかどうか。それがすべてなんです。別に継続している出来事である必要さえないんです。例を見てみましょう。
I can’t get in the house. I’ve lost my keys.
(鍵を失くしたから家に入れない)
Yuki is not at home. She has gone to shopping or something.
(ユキは家にいない。買い物にでも行ったのだろう。)
I’m so bored. I’ve left my iPhone at home.
(家にiPhoneを忘れてきちゃって退屈だ)
例えば鍵をなくすなんて、ホンの一瞬の出来事です。でもその行為が尾を引いて、現在に影響を及ぼしている。完了形で言い表せるのはそういう出来事です。別に長時間継続している出来事である必要さえもないのです。