日本一との呼び声もある金沢の鮨の名店
金沢21世紀美術館のあとに向かったのは、泣く子も黙る「小松弥助」。アパホテル一階の一角にある、日本一のお鮨屋さんといわれるお店のひとつである。80歳をゆうに超えたご主人の仕事を見るだけでも訪れる価値がある店だと思う。初めて訪れたのは7~8年前だっただろうか、4回めか5回めの訪問になるが、当時からそのインパクトは変わらない。同行の8人でカウンターをほぼ独占(ずいぶんと前から予約していた)、昨夜も合流とあいなった帰省中の先輩の家族3人も合流で、11人の大所帯で鮨を愉しんだ。
みんなでわいわいと日本酒を飲みながら盛り上がる。つまみからどれも美味しいが、やはりここでの一番の名物は、イカ。3枚におろしたイカを細かく刻み、それが握りになる。柔らかくふわっとした食感が独特で、ここでしか味わえない職人技である。ひと通り終わったあと、シメにトロタクの手巻きを注文。口の中に幸せが拡がっていった。これからも金沢に来ることがあれば必ず来たい。ご主人、元気に握り続けていてほしいなぁ。
食後は、金沢駅から特急に乗ること30分弱、加賀温泉方面に向かい「片山津温泉街湯」という公衆浴場へ。ニューヨークのMoMA、上野の法隆寺宝物殿などが代表作の世界的建築家である谷口吉生が設計しており、まだオープンして2年と少し、いい機会なので足を伸ばしてみた次第。あいにくのお天気でビューはあまり楽しめなかったのだけれど、内装外観ともさすがにモダンだった。金沢から足を伸ばすのは少し遠くて、加賀温泉に来たついでにはいって帰るくりたちょうどいい気もした。とはいえ鮨からの温泉を存分に楽しみ、金沢へ舞い戻る。