第18回】退職してからじゃ遅い! 老後資金の理想と現実

多額な老後資金が必要といわれる昨今。しかし、家計再生コンサルタントの横山光昭さんがみる限り、その資金を準備できている人のほうが少ないくらいなのだとか。実際、ある会社のデータでも、50代の人でも、老後準備資金ゼロが3割もいるという結果が出ているそうです。そうした状況を打開していくための方策をお伝えしていきます。

老後資金はいくら必要か?

最近、老後資金、リタイヤ貧乏などをテーマにした取材を受けることが多い。団塊世代が定年退職を迎え、ちょうどセカンドライフに入る人が増えているからなのだろうか。

取材を受けるときや記事を書くときに必ず問われるのが「理想の老後資金額」。パターンに合わせて必死に計算するのだが、これが結構面倒くさい。というのも、その人が老後の生活に何を求め、どういう生活をする予定かにより、全く異なる金額になるからだ。年金の金額ひとつとっても、働き方、加入の仕方で全然違ってくる。

そうしたとき、どう試算しても、年金受給額を期待したとしても、1300万円程度は必要な額として出てきてしまう。そして、さらに少し裕福な生活を期待すると、3000万近く必要だという結果になることも。

公に説明するときには、それらの高額な貯蓄額を理想的な例として提示するのだが、果たしてそれは世の人々の現状に当てはまっていることなのか?と疑問を抱くことがしばしばある。

私のお客さんには、赤字家計を直したい、貯蓄できる人間に変わりたいというような、もともとの金銭感覚に自信のない人が多く来る。そうした人は、退職間近であっても、とても1000万円も預貯金があることは少ないのだ。

もちろん、たくさん資産を持っている人も世の中にはいる。しかし、貯蓄金額が、5、600万円という人はよく見かけるし、それ以下だっていらっしゃる。みなさん退職金をあてにしているのでしょう、と思われるかもしれないが、そうとも限らない。「国民年金で支給額が少ないから貯蓄を頑張っている」とか、「年金で暮らせる額が出るから貯蓄は少なくても大丈夫」などと計画的に行動している人もいるが、「退職金や年金の額は少なそうだけれどなかなか貯蓄もできない……」という人も多い。

50代で貯金ゼロは全体の○割

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家計再生コンサルタントの本音

横山光昭

家計再生コンサルタントとして過ごした15年近くの日々。ファイナンシャルプランナーとしての一面を持ち合わせながら、借金だらけの家計から、貯金を作りたい・増やしたいという家計まで幅広くサポートしてきました。その経験から、感じたこと、考えた...もっと読む

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