男女でロマンティックの感じ方はどう違うか?
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
ある恋愛百戦錬磨の女性のお客様と「良いデートってどういうことでしょう」とか「そんな気なかったのにデートのコースでついついってことあるなあ」なんてことを話していたら、こんなことを教えてくれました。
「食事した後に『じゃあバーでも行こうか』ってなるじゃないですか。あの時に移動に電車を使おうとすると『ああ、この男性、残念だなあ』って思うんですよね」
「え? 電車ダメですか?」と僕。
「ああ、林さんもわかってないんですね。電車の中って、蛍光灯じゃないですか。あの光で現実に引き戻されちゃうんですよね。食事をした後からバーへの移動はタクシーか歩きじゃなきゃダメです。一駅を電車に乗るなんてありえないです。ちょっと静かな夜道を二人で歩くのも良いものですよ」
なるほどなあ、ですよね。
男性がよくわかっていなくて、でも女性の「ちょっとセクシーな気持ちになれるスイッチを押すことは確実なもの」に、この「ロマンティックなムード」というものがあるんですよね。
bar bossaの開店当初、あるゲイのお客様に「ええ!? この店、キャンドル・サービスしないの? 絶対にした方が良いわよ」と言われて、「え、そんなの必要かなあ? 大体結構お金かかるし……」と思ったのですが、僕は誰かの助言はとりあえず採用してみる性格なので、半信半疑でロウソクを各机に置いてみました。すると、グッとカップルがテーブルの上や下で手をつなぐ率が高くなったんです。さすがゲイの方は違うなあ、わかってるんだなあと感心しました。
光の加減とかさりげない香りとか、お花や絵やちょっとした小物とか、あるいは壁やお皿の色の具合とか、音楽の雰囲気から感じられるロマンティックなムードって、女性にとってとても大切なところなんですよね。
でも一方で「本当にロマンティックなのは男性だ」ということもよく言われます。
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