第4回】PQ的大道楽を目指せ

京大、マッキンゼー、ホスト、船井総研という異色の経歴を経てきた若き思想家・倉本圭造さんの意欲作のエッセンスを、cakesでもお届け。閉塞的な空気に包まれた日本のなかで、希望を次世代へとつなげ、世界へと広げていく方法とは。今回からは第3章“「異質な者同士」の結合から新しい価値が生まれる”の内容を抜粋。PQを生かす生き方のうえで、日本人がどうしても乗り越えなくてはならない「ある断絶」について語ります。

 第1章(連載第1〜3回として抜粋)では、マクロ(巨視的に大きな視点)に捉えた「原生林のような豊かな経済」についてお話ししました。
 
 続く第2章(ケイクス未掲載)では、それを実際に実現するためのミクロ(具体的で小さい視点)な話を、主に私の個人クライアントの人たち(や弟)の事例を紹介することで詳しく見ていきました。

  この第3章では、実際に「俺も(私も)自分だけのPQ的大道楽を始めてみよう」と思ったあなたのために、そのプロセスが「今までになかった視点」を取り入れて有意義なものになるために日本人がどうしても乗り越えなくてはならない「ある断絶」についてお話しします。

 「異質な者同士」の結合から、新しい価値は生まれるのです。

日露戦争の名参謀に習う「大道楽」の姿勢で

  ちなみに、「個人の大道楽」という言葉は、日本海海戦の歴史的勝利によって、大げさに言えば世界史の転換点を作ったと言える旧日本海軍の伝説的参謀である秋山真之氏が、自身の海軍研究狂いを自称して「一生の大道楽」と言った逸話に由来しています。

  彼は、正統派の欧米の海軍書を当時の欧米の権威に直接付いて学ぶことはもちろん、海軍に関するものならなんでもかんでも、ときには日本の戦国時代の海賊の戦法まで参考にしながら、自身の革新的な戦術思想を作り上げました。整備された体系の偏差値主義的オベンキョウにとどまらないような、正統的理論すらワンオブゼム(並列的にたくさんある有象無象のうちの一つであるにすぎない)程度の扱いで、なんでもかんでも食べて吸収し、自らのなかで結晶化させるようなプロセスこそが、陰樹の希望を生み出すPQ的転換そのものだと言えます。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

ジセダイ by 星海社新書

この連載について

初回を読む
21世紀の薩長同盟を結べ

倉本圭造

京大、マッキンゼー、ホスト、船井総研という異色の経歴を経てきた若き思想家・倉本圭造さん。彼の処女作『21世紀の薩長同盟を結べ』は、23万字にわたる圧巻の提言書です。そんな意欲作のエッセンスを、cakesでもお届け。閉塞的な空気に包まれ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません