第3回】日本式知性「PQ」を伸ばせ!

京大、マッキンゼー、ホスト、船井総研という異色の経歴を経てきた若き思想家・倉本圭造さんの意欲作のエッセンスを、cakesでもお届け。閉塞的な空気に包まれた日本のなかで、希望を次世代へとつなげ、世界へと広げていく方法をひもときます。アメリカ式ビジネスの閉塞感を打ち破るヒントは日本式知性「PQ」にありました。

日本がアメリカに今度こそ勝つために必要なことはこれだ!

  以前、日本のホラー映画がアメリカで大ヒットしていたときに、日本人の監督さんがアメリカで撮影している様子をドキュメンタリーで見たことがあります。そこには、アメリカ人スタッフが「部屋の中に死体があるなんて普通だから、実は外にあったという展開はどうか」と提案したのに対して、「そんなことをするから、本当に怖いモノができないんだ」と日本人監督が却下するシーンがありました。「部屋の中か外か」「男か女か」「イエスかノーか」とかいうのは、非常に概念的にパッキリ分かれている世界で、そういう「デジタルな考え」をグルグル回す世界にかけては、アメリカ人に勝てる国はおそらくありません。彼らはインディアンを虐殺した土地の上に「頭で考えた概念」だけでゼロから国を立ち
上げた、まさにサイボーグのような人たちだからです。

  父母のおわす上にはまたそのジジババがいまし、その上にはそのジジババがおわしまし……と高天原まで延々ドロドロと続いている自然そのものみたいな国家の我々が、アナログな現実を完全に捨て去ったところのデジタルな概念処理能力だけで競争したところで、サイボーグに勝てるはずがありません。

  しかし、「ウチかソトかじゃなくてウチ」となってからその先にある「リアリティそのもの」の領域に入れば、今度は日本人のスイートスポット(いちばん得意な部分)がやってきます。概念的枠組みの向こう側の泥沼に入り込みながら、新しい何かをゼロから作り上げる可能性が、日本のなかにはあるはずだということです。

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21世紀の薩長同盟を結べ

倉本圭造

京大、マッキンゼー、ホスト、船井総研という異色の経歴を経てきた若き思想家・倉本圭造さん。彼の処女作『21世紀の薩長同盟を結べ』は、23万字にわたる圧巻の提言書です。そんな意欲作のエッセンスを、cakesでもお届け。閉塞的な空気に包まれ...もっと読む

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