さて今回は、いよいよ現在完了についてです。 現在完了の難しさ、それは、現在完了という考え方が、そもそも日本語に存在しないことです。そのため現在完了を習っても、一体それをどんな時に使うのか、ちっともピンきません。日本語は過去形だけで事足りているのに、なぜ英語はこんなわけの分からない文型が必要なんだろう? 大体ここで止まってしまいます。僕自身もまさしくそのパターンでした。
現在完了と過去形はいったいなにがどう違うのか、どうにも釈然としない…… そんな人は多いでしょう。「現在完了とは、継続、経験、完了、結果を言い表す」などと習いますが、そのどれもが他の文型ので言えるような気がするので、ますますチンプンカンプンです。 今日はこの現在完了形をどのように理解すればいいのか、他の文型とは何が違うのか、そしてどのような場合に使われるのか考えてみましょう。
そもそも現在完了は、「いつ」を表す話なのか?
まず、過去形と現在完了形の違いを考えてみましょう。実は現在完了形、その名に反して、「過去の出来事」について話すための文型なんです。これが多分、まず分かりにくい最大の原因です。では過去形と現在完了形はいったい何が違うのでしょうか? なんで現在完了形なんて必要なんでしょうか?
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