第1回】社会全体での適材適所を考えるために

京大、マッキンゼー、ホスト、船井総研という異色の経歴を経てきた若き思想家・倉本圭造さんの意欲作のエッセンスを、cakesでもお届け。閉塞的な空気に包まれた日本のなかで、希望を次世代へとつなげ、世界へと広げていくためには、社会全体で適材適所を考えることが必要です。

 それではまず、原型としての「原生林の豊かな土壌のイメージ」を、「現実の経済」と絡めて見ていきましょう。

「リクルート社&外資コンサル型人材」だけが
優秀な人材なのか?

  太平洋戦争の敗戦以後、この国には「とにかくなんでも欧米風なのは合理的、日本的なのはぜんぶ非合理的」という風潮が根強く存在していますが、バブル経済の大失敗を経て、その流れは決定的になったように思われます。

  そして、そういう流れが好きな知性派を自任する日本人は、長年日本のなかで息苦しい思いをしていたところがあるので、昨今グローバリズムさんがやってきて「経済合理性」という言葉が「水戸黄門の印籠」みたいになった時代に対して、結構嬉しい思いを持っているところがあります。

  今まで、日本というナアナアの土着島国社会で俺様みたいな知性派は窮屈な思いをしてきたけれども、そういうベチャベチャドロドロした土着性はグローバリズムの時代に過去の遺物となり、俺様のような知性派がクールなロジックで世の中を切り回せる時代になったんだぜ、ハッハッハ……という感じです。

  恥ずかしながら私も昔は(今も根っこでは)そういうタイプだったのでありまして、「金融ビッグバン」という今や懐かしい単語がメディアを賑わし、よもや潰れるなどとは思いもしなかった大企業や大銀行がバタバタ潰れるなかで大学時代を送りながら、「やっぱ飲み会でわけわからんイッキ飲みばっかりしてる奴らじゃなくて、俺みたいにちゃんと自分で考えて動くタイプの人間の時代が来たぜ!」とほくそ笑んでいたものでした(気分を害された〝和の国の日本人〟の方はすいません……もう少し我慢して読み通してくだされば、真意がわかっていただけるはずです)。

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21世紀の薩長同盟を結べ

倉本圭造

京大、マッキンゼー、ホスト、船井総研という異色の経歴を経てきた若き思想家・倉本圭造さん。彼の処女作『21世紀の薩長同盟を結べ』は、23万字にわたる圧巻の提言書です。そんな意欲作のエッセンスを、cakesでもお届け。閉塞的な空気に包まれ...もっと読む

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