金沢に来たらかならず食べるこの魚
お盆休みをとった8月の週末に、2泊3日で金沢を遠足した。仲良しの仲間と8人で「菊乃や」という町家を一棟借りきって滞在。浅野川のほとりの主計町、古い町家の並びの一角。情緒のある空間だが、キッチンや水回りはモダンにリノベーションされており、快適な滞在となった。来年、北陸新幹線が開通し東京から直行で行けるようになると混雑するんだろうなぁ。天候にはあまり恵まれなかったが、猛暑の中街を歩くのよりはよかったかもとも思う。
8人のうち5人は、金曜日の仕事を早く切り上げ前入り。宿にチェックインしてまず向かったのは、金沢の台所「近江町市場」の中に、金沢の有名な鮨屋「みつ川」が出店した「歴々」というお店。みつ川よりカジュアルな位置付けで駅前と市場に出店されたらしい。ちなみに本店のみつ川は僕らの宿から川を渡ってすぐ、ひがし茶屋町で店を構えている。ちょっと前に移転したばかり。歴々はコースで1800円・3000円とお値段もカジュアルで、みつ川のテイストが楽しめる。金沢の老舗酒蔵「福光屋」に、オリジナルで作ってもらっているという店名そのままの「歴々」という日本酒も美味で印象的だった。〆に食べたみつ川名物・のどぐろの巻物も。初めて金沢にきたのは7~8年前だと思うが、そのころから積極的に鮨を食べていた僕は、金沢といえばのどぐろというイメージを強く僕は持っている。最近は東京でもちらりほらり見かけるようになってきたが。
2軒目はラーメンに行こうと思っていたが、目当ての店が昼に売りすぎて夜は10分で閉店しまったという信じられない展開。携帯でちょこまかとお店をチェックして、近江町市場からそう遠くないおでん居酒屋「ゑびす」へ。創業50年近い老舗、やたらめったらアイシャドウの濃いおかみが名物のお店である。L字型のカウンターですでにお店は賑わっており、席もぎりぎり。まず、ウーロンハイを注文し、ちくわ、牛すじとおでんなどもお願いする。失礼な言い方をすれば、大して期待せずに入ったのだが、これがどれも旨い。名物という焼き豚もつまみとしてこのうえない。
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