35歳の美人なキャリア女性はなぜモテないのか
林伸次(以下、林) 僕ね最近、モテる女性ってどういう女性なのかってことを考えていたんですよ。
川崎貴子(以下、川崎) わあ、それぜひ聞きたいですね。
林 きれいな人がいいとか隙があるほうがいいとか、いろいろ言われていますよね。でも僕はそんなんじゃなくて、もっと単純なことじゃないかと思ってるんです。それは、一緒にいてリラックスできること。
川崎 男性はそういう女性が好きなんですか。
林 35歳くらいで、きれいで、仕事もできて、話もおもしろくて、すっごくステキなのに、結婚できないって悩んでる女性、いるじゃないですか。
川崎 いますね。たくさんいます。
林 そういう女性がモテないのは、リラックスできないからなんじゃないかと思うんですよね。これは男の器が小さいからとも言えるんですけど、仕事とか語学力とか、その女性にスペックで「負けちゃう」と思うと、気を張って戦おうとしてしまうんです。
川崎 うーん。
林 しかもそういう女性って、いろいろなこと知ってるし、自分自身もいろいろ考えてる。だから、男ががんばって話をしてもおもしろいと思わなくて、あまり笑ってくれないことが多いんです。男性をリラックスさせるのなんて簡単で、ただ笑ってあげるだけでいいんです。それで、好感度が劇的に上がるんですよ。
川崎 笑ってくれると、承認されたっていう気持ちがするんでしょうね。
林 そう、結局承認されたいんですよね。
川崎 私が思うに、それは相互作用じゃないでしょうか。その35歳キャリア女性のほうも、リラックスできてないから、笑えないんだと思いますよ。男性ってテンパると、「おれ、すごいんだぞ」って話を始めますよね。それが、女性をキャバ嬢にしてしまう。
林 えっ、キャバ嬢にしてしまうってどういうことですか?
川崎 話の相槌で、3回連続「すごいですね」って言われたら、もう女性をキャバ嬢にしちゃってると思っていいです。そうなったらちょっと自分の話はひっこめて、「あなたはどう思う?」「あなたは何が好き?」と、相手の話を聞いてあげてほしい。相手をリラックスさせていい関係を築くには、キャッチボールするコミュニケーションスキルが必要なんだと思います。男女ともにね。
林 ああ、なるほど。
川崎 キャリア女性側も、「お仕事はなにしてるんですか?」って聞かれたら、「海外勤務で~」「経営企画で~」とかじゃなくて、私だったら「人材業です」でいいですよね。ことさら社長だってことを、強調しなくてもいい。どうしたら話が広がるかな、と考えて答えを返せばいいんです。
林 まさにコミュニケーションスキルですね。すごいと思わせようとしないで、相手との会話を楽しもうとする。
川崎 ニコニコしているとか、隣でリラックスしているっていうのも、非言語のコミュニケーションスキルですよね。
「株主総会って何?」と聞かれてもかわいく思えるように
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