ヒップホップ最高!
日本が本場、憧れの的になる。
イラスト:長尾謙一郎
大谷ノブ彦の4曲目→水曜日のカンパネラ「ミツコ」
「ミツコ」水曜日のカンパネラ
2014/06/24UP 14,709play(2014/09)
大谷ノブ彦(以下、大谷) 前回までとはちょっと毛色が違うんですけど、最近、いわゆる女の子たちがラップしているグループがおもしろいんですよ。なかでも僕がオススメしたいのは「水曜日のカンパネラ」ですね。
柴那典(以下、柴) いいですよね。今、女の子のヒップホップがおもしろい。
大谷 特に、この水曜日のカンパネラとカリスマドットコムが、何か新しい光景を見せてくれるような気がしてるんですよね。
柴 僕、実は最近アンダーグラウンドのヒップホップシーンのことはいまいち現場感がわからなくなっているんですけど。どうなんでしょう?
大谷 日本のヒップホップって、長らくポップスのシーンに出てきていないんですよね。コミュニティの外に出なくていい、みたいな空気感がどこかにある。だからチャートの中に入ってこない。それが風通し悪い気がしてたんですよ。
で、男のほうは、それこそANARCHYが『NEW YANKEE』というアルバムでメジャーデビューしたみたいに、ヤンキーのイメージでいくしかないのかな、って思っていたんです。
『NEW YANKEE』ANARCHY
大谷 そんなときに、彼女たちは全く違う角度から、とても知的なやり方でポップスをやろうとしている。最新型の、新世代のラッパーが出てきた感じがしますね。