週刊ダイヤモンド
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第2回】世界の富裕層マネーが日本株、不動産へ(プロローグⅡ)
「今後1年間で最も経済が成長すると考える国・地域」は、12年がブラジルだったが、13年は日本がいきなり前年下位からトップに躍り出た。 「今後保有したい金融商品」でも、前年比10ポイント上昇して、71.6%の回答があった日本株がトップとなった。REIT(不動産投資信託)など不動産の比率も大きく上昇した。世界の富裕層マネーが日本株、不動産へと流れる構図を証明したともいえる。
昨年、日本の株式市場は世界的に見ても群を抜く上昇を見せた。
日経平均株価は1年間で57%上がり、12月30日の大納会まで9日連続で上昇して、終値は1万6291円31銭。6年2カ月ぶりの高値をつけた。
安倍晋三首相は「来年もアベノミクスは買いです」と投資家たちを煽った。日経平均の57%という上昇率は1972年以来の伸びだという。当時に時計の針を戻してみると、田中角栄首相が「日本列島改造論」を打ち出し、不動産市場を牽引していた──。
今の日本でも不動産市況が底を打ち、東京五輪の決定後回復スピードを加速させつつある。
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この連載について
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米国、中国、欧州、シンガポール、香港、台湾、マレーシア……。世界中の富裕層マネーが日本に押し寄せている。彼らはこの日本でいったい何を買っているのか。日本人は長過ぎたデフレのせいで気づけていないだけなのかもしれない。実はこの島国にこそ宝...もっと読む
著者プロフィール
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