住中光夫
データ分析があなたのビジネスを“強く”する
「ビッグデータ」「ビジネスインテリジェンス」など、データ分析にまつわる用語がビジネスでは必要不可欠になりました。データを制す者がビジネスを制す!とは聞くものの、実際に分析するとなるとハードルが高く感じる方も多いことでしょう。
そんな方にぜひオススメしたいのが『データ分析で仕事が変わる』(PHPビジネス新書ビジュアル)です。
本連載では、本書から一部を抜粋しデータ分析手法の基礎の基礎をご紹介します。
データ分析とは何をすることか
■データ分析とは
データ分析とは何かを考える前に、「分析」とは何かを考えてみましょう。分析の「析」とは、斧で木を細かく分けることです。分析とは、ある物事を細かい要素に分け、その要素を分解したり再構成したりしながら、それらの性質や特性などを見出す活動と考えることができます。
ではデータ分析とは何かを定義してみると、「何らかの目的をもって集められた細かな情報(データ)をもとに、いろんな方法や観点でデータをまとめ、そのまとめたデータを読み解き、意味ある情報を解き明かす行動」といえるでしょう。
■データ分析とデータ活用
データ分析は、事実の羅列である「データ」を、何らかの判断のできる、意味ある「情報」に変える活動です。
しかしこれだけではビジネス活動に役立てることはできません。そこで必要になるのが、それを「知識」と「知恵」にする活動です。
データ分析で作り出した意味ある「情報」を、経験をもとに読み解いたものを「知識」、この知識を実践の場で使いこなしたものを「知恵」と考えます。これらの情報の使いこなしを「データ活用」と名付けてみます。
このデータ活用ができてはじめて、ビジネスに役立つものになります。
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この連載について
住中光夫
データを制す者がビジネスを制す――そんな言葉がいよいよ現実味を増してきた今、ビジネスデータ分析の第一人者が書き下ろしたのが、PHPビジネス新書『データ分析で仕事が変わる』です。 多量なデータを瞬時に集計し、さまざまな切り口で次々に分析...もっと読む
著者プロフィール
システムリサーチ&コンサルト株式会社代表取締役。情報システムコンサルタント。コンピュータを販売・サポートする立場、企業の情報システム部門の管理者として構築する立場、経営者として情報を見る立場の3点を経験し、情報システムコンサルタントとして30年近いキャリアを持って活躍中。情報活用社員教育、情報システム活用のセミナー講師などを年間100回以上こなす。
マイクロシステム社の「The Microsoft Conference」のセミナーで、3回連続受講者評価No.1を獲得する。
『エクセル10倍活用術』(PHPビジネス新書)、『Excelでマスターする ビジュアルデータ分析 実践の極意』『エクセルデータ分析のコツと手法』『パワポで極める常勝プレゼン』(以上、アスキー・メディアワークス)など著作も多数。