失敗すればいい」と思われる人

bar bossa店主・林伸次さんのコラム、今回のテーマは「失敗すればいいのに」と思われてしまう人について。なにか新しいことを始めようとした時、できれば周りの人からは応援してもらいたいものです。しかし、若い日の林さんが出会ったある人は、とても応援したくなるようなタイプではなかったそう。応援したくならない人とはどういうタイプなんでしょうか。

失敗すればいいのにと思われる人

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。


bar bossa開店当初、18年前のことなのですが、とにかくお店の認知度を上げようと、色んな業種の人が集まるパーティのようなところに顔を出して、名刺を渡して「よろしくお願いします」と頭を下げることをやっていた時期がありました。

そしてそんなあるパーティ会場でのこと、知人が「林さん、○○っていう有名なプロデューサーがいるから紹介するよ」と言われたので、その方のところまで行って、名刺を渡して「渋谷でボサノヴァとワインのバーをやっています」と頭を下げました。

するとその某有名プロデューサーは片手で僕の名刺を手にとって、そして「ふーん……」という感じでおもいっきりスルーしたんです。

普通は「へえ、渋谷ですか。ボサノヴァはライブはやってるんですか?」とか一応、話くらいはあわせてくれるのに、全く興味を示さずに僕の存在は抹殺されてしまいました。

後になって、「いやいや。僕みたいなわけわかんない人からしょっちゅう挨拶されてる人だからいちいちリアクションなんて返せないんだろうなあ」とか「まあこれは冷静に考えてbar bossaがまだ有名じゃないからなんだよな。『あ、bar bossaさんですか。知ってます。一度行ってみたいなと思ってたんです』って言われるくらいにならなきゃいけないって神様が言ってるんだよな」とか思うことにしようと自分で考えたのですが、でもやっぱりその某プロデューサーのことが頭から離れません。

そしてそのプロデューサーが何か新しいことを始めたということを知ると「あの人、今度こそ失敗しないかな」と本当に醜い期待をするようになってしまいました。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

tokyosisters69 なぜか応援したくなる人| 約3年前 replyretweetfavorite

tokyosisters69 "そういう「うわ、この人ちょっとやりすぎじゃないかな……」って感じの人って、応援したくなっちゃうんですよね。"| 3年以上前 replyretweetfavorite

kusanagikenta 今日ガイアの夜明けに出演されていた市ヶ谷さんが、正に「応援したくなる人」だったんじゃないかなあ。 約4年前 replyretweetfavorite

nishiaratter 本当にそうだ。応援される人になれるように頑張りたいです⇒ 約4年前 replyretweetfavorite