先週は「現在形」が意外にも現在を言い表すのに使われないというお話をしました。じゃあ、まさしく「現在」の話をする場合には、いったい何を使うのでしょうか? そんな時こそ、現在進行形の出番なのです。今日は、この現在進行形について解説しましょう。
ただ、現在進行形は「今まさにやっている」ことを表現する時だけに使われるわけではありません。現在進行形がどんな場合に使われるのか、ひとつずつ見ていきましょう。
まさに「今」やっている
現在進行形がもっとも多用されるケース、それはもちろん、まさに「今」やっていることや、起きていることを表現する場合です。
They are watching a movie.
I am doing the dishes.
He is reading a book.
The wall is being painted.
同様に、「まさに『今』やってないよ」という場合も進行形ですね。
I am not sitting right now.
I am not sleeping.
He is not doing his homework.
そして疑問文も同様です。今まさに何が起きているのか、やっているのかを聞く場合ですね。
Are you sleeping?
Is he sitting or standing?
What are you doing?
Why aren't you doing your homework?
ここまではとっても簡単です。それでは次行ってみましょう。
現在進行中の、長期的な行動をいい表す
日本語でもそうですが、「今」という単語は、その時々の会話や文章のコンテキストによって、指し示す期間が変わってきます。その瞬間の数秒のできごとなのか。その時、その日、あるいその月、それともその年を指しているのか。ですから、その瞬間にやっていなかったとしても、長期的なゴールを目指して進行中のものは、進行形を用いて表現することが多いのです。
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