自分にできないことをできる人を見ると、うらやましいと感じます。それは、他の人も同じではないかと思います。
話すだけではなく、買い物や乗り物に乗ることまで、普通の人が社会生活を営む中で当たり前にやっていることすら、僕には援助が必要です。
小さい頃から、どうして自分だけ、こんなにもできないことが多いのか、みんながスーパーマンのように見え、僕はいつも落ち込んでいました。
僕がつらかったのは、できないこと以上に、できない気持ちをわかってもらえないことでした。
わかってもらって何かをしてほしいわけではありません。
相手に共感するという気持ちは、誰もが簡単にできるはずなのに、最も難しいものではないでしょうか。
なぜなら、相手の気持ちを考えるだけではなく、そこに自分の気持ちを重ねてしまうからです。