北海道の素材と全国の名店から学んで作ったスタイル
先日、札幌国際芸術祭を観に北海道を訪れた。メイン会場のひとつ、イサム・ノグチ設計のモエレ沼公園、完成直後の冬に一度一瞬だけ行ったことがあったんだけど、雪が積もっていて全景が分からず、しっかりと訪れるのは初めて。札幌の中心街からバスに揺られること30分弱、その完成度の高さに圧倒された。展示されていた、坂本龍一とライゾマティクスの音を認識するディスプレイをはじめとしたいくつかの作品も良かったが、何より公園のスケールに一番感銘を受けた。あの公園は北海道にあることに凄く意味があると思うし、アートと自然の向き合い方のひとつの形を示している。他、札幌芸術の森にも行ったりと、芸術祭を満喫。
そして北海道に来て、食事を愉しまないわけにはいかない。夜、昼、夜と三度食事をする機会があったのだけれど、初日の夜は鮨。すすきの交差点そばにある飲食店が入ったビルの1F奥手にある「薄野 鮨金」へ。
お店自体は昭和40年代からやっているとのことだけど、シャリを赤酢に変えたり、ネタにいろいろ仕事をするようになったのは二代目となる現在のご主人が継いでからとのこと。お店の内装も引き継いだのを機に、よくあるショーケースが並ぶカウンターだったのを、モダンな白木のデザインに変えて今の様子になったという。どこかで修行していたわけではなく、全国の名店で食べて勉強し、今のスタイルに行き着いたとのこと。
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