38 イノベーター理論(マーケティング)
◇本来の意味◇
イノベーター理論とは、新商品の市場浸透に関する理論のこと。顧客層を商品購入の態度によって5段階に分類したもので、新商品の購入が早い顧客層から順番に、イノベーター(市場全体の2.5%)、アーリーアダプター(13.5%)、アーリーマジョリティー(34.0%)、レイトマジョリティー(34.0%)、ラガード(16.0%)に分けられている。
◆モテビジ解説◆
イノベーター理論には、「普及率16%の法則」というものがあります。これは、ある新商品が、流行に敏感で新しもの好きなイノベーター(2.5%)と、比較的早めにそれに追従するアーリーアダプター(13.5%)を合わせた16%の顧客に普及すれば、その商品はブームとなって一気に需要が加速する、という法則です。これをキャバクラにあてはめると、特定のお店で在籍50人中、上位8人(16%)の女の子を指名すれば、お店の中で途端に「太い客」として名前が知られるようになり、競争原理が働いて接客やサービスのレベルが上がる、ということです。実際に私は、かつてこの方法である店の中で有名人となって、アフターに家で鍋パーティーを開くまでになり、同行する後輩を喜ばせました。
39 キャズム理論(マーケティング)
◇本来の意味◇
キャズム理論とは、「普及率16%の法則」に異議を唱え、初期市場を構成するアーリーアダプターと、メインストリーム市場を構成するアーリーマジョリティの間には、簡単に越えられない深く大きな溝(キャズム)があるとする理論。この溝を突破して新商品がメインストリーム市場に移行するには、普及段階に応じてマーケティングアプローチを変えることが必要とされる。
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