34 差別化戦略(戦略論)
◇本来の意味◇
差別化戦略とは、特定の機能やサービス内容に対して、競合他社よりも高い付加価値を提供することによって業界内で特異な地位を占め、自社の商品・サービスの差別化をはかる戦略のこと。差別化をはかる要素は、ブランドイメージや、商品の技術・品質・デザイン、サービス内容、流通経路などが考えられる。
◆モテビジ解説◆
Cさんは、①同伴をせず、②場内で10万円を使い、③アフターも要求せずに帰ったことで、その店内で圧倒的な紳士としての印象を残すことに成功しました。これは、下心のある酔っぱらいばかりのキャバクラにおいて、「あの人だけは違う!」というブランドイメージを印象づけるための差別化戦略です。②場内での大盤振る舞いで一人勝ちするためなら、①同伴や③アフターは切り捨ててもいい、という考え方ですね。大事なのは、どこで勝ちをとり、どこでなら負けてもいいのかを策定すること。ファストフードでいえばメニューの種類や品質にこだわりカフェやレストランに近い業態を目指すモスバーガー、ファッションでは百貨店を中心とした総合アパレルなどが、この差別化戦略をとっています。
35 集中化戦略(戦略論)
◇本来の意味◇
集中化戦略とは、特定の顧客層や地域、商品などの限定されたセグメントに、経営資源を集中する戦略のこと。業界内のトップ企業が、そのブランド力や資金力を生かしてフルライン戦略(幅広い製品を生産して市場のすべてのセグメントをターゲットにする戦略)をとることが多いのに対して、集中化戦略は業界シェア下位の企業が採用することが多い。
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