逮捕されてもヴァカンスしたい!
日本のみなさん、こんにちは。夏休みはしっかりとれてますか?
パリの8月はパリジャンたちがヴァカンスに出払ってしまうので観光地以外シーンと静まり返っています。
そんなパリで今、話題になっているのがこちらの週刊誌の写真。
奥さまは、カーラ・ブルーニという元スーパー・モデル。
現在もモデルやシンガー・ソングライターとして活躍中です。
思いっきり太陽を浴び、ヴァカンスを満喫中のカップル。誰だかご存知ですか? そう、フランス元大統領のサルコジとその奥さまです。
フランスの週刊誌がこの二人の写真を表紙にまで掲載したのは、今まさにヴァカンスシーズン真っ最中だというのもあるのですが、サルコジさんがこの直前まで、複数の汚職の容疑者として事情聴取されていたことが大きな理由です。
前代未聞の事件の後でも、 すぐにセクシーな奥サマとともにヴァカンスを満喫する元大統領!
こんな大胆なことをする政治家は日本では想像もつきませんが、これこそまさに『何はともあれヴァカンス命』なフランス人を象徴した写真です。
おそらく、フランス人たちはこの写真を見て「けしからん!」と怒るどころか、「まあヴァカンスだからしょうがないよねー」と笑っているくらいでしょう。
みなさんご存じのように、フランス人は長期休暇「ヴァカンス」をとります。 一年を通してとるヴァカンス日数の平均は37日。
そのなかでも、やはり一番長くて大きなヴァカンス・シーズンと言えば夏です。
(そう、実は夏以外にも、冬、春に結構長いヴァカンスがちょいちょいあるんですよ!)
ちなみに、ある調査によると日本人の有休消化率は世界最低の39%。かつ6年連続して世界最低を維持しています(※1)。言わずもがなフランスは余裕で消化率100%! いや、仮病欠勤が社会問題になってるという話もあるので、100%は超えているんじゃないかとも思います。
昔よりも「ヴァカンス命」なフランス人
実は、フランス人がヴァカンスをとるようになったのは今から50年ほど前のこと(※2)。1940〜1944年に生まれたフランス人たちがヴァカンス最初の世代と言われています。
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