「現在形」 は、中1で英語学習を始めて一番最初に習う文型です。僕らの世代だと、最初に触れる英文は、間違いなく “This is a pen.” でした。
僕が現在形を習った時に抱いた最大の疑問、それは「いったいこの『現在形』っていう文型は、いつ使うんだろう?」というものでした。例文に出てくるような “Is this a pen? No. It is not. This is a pencil.” なんて会話、誰もするわけありません。“I go to school” なども、かなり不思議な文章でした。家を出るときに「行ってきます!」の代わりに言うんだろうか? それとも学校に行く途中に知り合いにあったら、”I go to school.” って言うんだろうか? でも制服を着て、通学の時間に会ったら学校に行くのなんて自明なはずです。それに、通学の最中なら “I am going to school.”のほうが適切な気もします。
実は、この辺りが曖昧なままアメリカ駐在になったりして、かなりトンチンカンな受け答えをしている日本人、たくさんいます。僕も渡米してしばらくの間は、かなりヘンな受け答えをしていました。「いま何してるの?」「日曜日には何してるの?」そんなふうに聞かれたときには、いったいどんな返事をすればいいんでしょうか? 進行形? 現在形?
現在形を使うケース、それは主に4つにまとめられるのです。それではひとつずつ見ていきましょう。
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