7月5週目、8月1週目の主なできごと
・全国で梅雨明け(7月28日)
・元TBSアナ鈴木史朗さんは今…ゲームの腕が「神の領域」に(7月28日)
・「じゅわいよ・くちゅーるマキ」「ジュエリーマキ」を運営する三貴、2度目の倒産(8月1日))
・はてな、社長交代--近藤氏は会長に(8月1日)
・牛丼チェーン「すき家」従業員の過重労働問題、第三者委員会が調査報告書を発表(8月1日)
雑誌インタビューで見せた木村拓哉のイケメンすぎる気遣い
おぐらりゅうじ(以下、おぐら) 今回はゲストに来ていただいております。編集・ライターの九龍ジョーさんです。
九龍ジョー(以下、九龍) どうも~、よろしくです。
速水健朗(以下、速水) 九龍さんは、僕とはけっこう古い付き合いで、おぐら君ともよく飲みに行ったりしているという、ゆるい理由で来ていただきました。
九龍 共通の知り合いであり、三人ともフリーの同業者ってことで。
速水 せっかく来てくれたからには、九龍さんと盛り上がれるネタないかな?
おぐら いいのがありますよ。つい先日、フジテレビで『SMAP×FNS 27時間テレビ』が放送されたじゃないですか。さらに同じタイミングで木村拓哉主演の『HERO』が13年ぶりに連続ドラマとして復活するっていうので、雑誌『SPA!』で「SMAPの仕事論」という特集をやってたんです。そこで木村拓哉のインタビューを九龍さんが担当したんです。
速水 えぇー! その話は聞きたい!
九龍 誌面には掲載していない、現場でのかなりいいエピソードがあるんですけど、まだ公には出していなくて。ここで言っちゃっていいのかな……。
おぐら 絶好の機会ですよ! ぜひお願いします!
速水 お願いします!
九龍 まあ、基本的にハッピーな話だからいいよね。概要から言うと、取材当日は27時間テレビのプロモーションでたくさんの媒体が来ていて、写真はそれぞれ撮影するけど、インタビューに関しては各社合同の囲み取材だったんです。そんな中、『SPA!』は囲み取材のあとに撮影を行って、さらにメンバーの個別インタビューもさせてもらえることになっていた。でも、けっきょく他社が撮影をしていくうちにどんどん時間が押してくるんですよ。しかも、押しても全体の取材終了時間はSMAPのスケジュールの都合上、動かせない。まあ、最悪インタビュー時間は短くてもなんとかなるとして、撮影に関してはメンバーの集合カットと一人ひとりのカットも押さえなきゃいけないわけで、これはどうやってもそれなりに時間がかかる。当然、カメラマンの方も焦ってくる。それで、これは現場に対応したテクニックだとも思うんですけど、カメラマンが取材を仕切ってる『SPA!』の若い女性編集者を怒鳴りつけたんです。
おぐら SMAP本人には「早くしろ」なんて言えないですからね。
速水 ある種のスケープゴートみたいな。
九龍 まさにそう。怒鳴ることで、「ちょっと急がないとまずいぞ」っていう空気が、その場にいた関係者のみならず、SMAPサイドにも伝わるわけです。いい写真を撮るには、ある程度の撮影時間を確保する必要がある。まあ、クオリティを維持するための緊急措置ですよね。怒鳴られた編集者だってそのへんはわかっていたと思う。そんなこともあって、無事に撮影が終わり、いよいよ個別インタビューで。僕の担当は木村拓哉さん。怒鳴られた編集者も一緒にテーブルについたんです。
おぐら どきどき。
九龍 まあ、インタビューはつつがなく進んで。いちおう編集部のほうからも「聞けるタイミングがあったら使ってください」って言われてた全メンバーへの共通の質問があって、時間的に余裕があったので、聞いてみたんです。その質問っていうのが、「もしSMAPをやってなかったとしたら、どんな仕事をしてたと思いますか?」というもので。そしたら木村さんが「……う~ん、出版業界もいいですね」って言うわけですよ。
速水 へー、興味あるんだ?
九龍 なのでこっちも「おおっ」と思って、「出版といっても、職種はいろいろありますが?」って聞いたら、こんなことを言うんです。「そうねぇ~、編集者に怒鳴らないカメラマンになるかな」って。