第63回】中世の面影が漂う町・エスリンゲンの「玉ねぎ祭り」に行ってきた!

シュトゥットガルトの東に隣接する町エスリンゲンで毎年行われるたまねぎ祭りに行った筆者。古い歴史をもつエスリンゲンの中世を感じさせる建物のなか。たまねぎパイを食べ、玉ねぎ祭りの由来をきき、夏を感じる・・・バカンスの一コマをレポートします


ネッカー川の畔の町、エスリンゲン (写真はすべて筆者撮影)

古い歴史をもつ町「エスリンゲン」

エスリンゲンの玉ねぎ祭りに行ってきた。エスリンゲンというのは、シュトゥットガルトの東に隣接する人口9万2000人弱の町だ。町を突っ切るようにネッカー川が流れている。適度に産業はあるものの、どちらかというと、シュトゥットガルトで働く人たちのベッドタウンといった感が強い。

エスリンゲンの歴史はとても古い。紀元前1000年ごろ、すでにこの場所に人間が住んでいた跡が残っているし、1世紀にはローマ人がやってきて、かなり大きな集落を作った。かつてローマ人が支配した土地は、その後、ワインの産地となったところが多いが、エスリンゲンもその例にもれず、周辺のどの丘の斜面も一面の葡萄畑だ。ケスラーという、ドイツで最古の発泡ワインのメーカーもこの町にある。

エスリンゲンの名前が初めて記録に出てくるのは8世紀のことだ。その後、この町は神聖ローマ帝国(ドイツ人の帝国)の皇帝直轄地となり、多くの自治権を享受しながら栄えた。

町の中心には、今も中世の面影が漂う。14世紀の初めに建設された城壁があり、1328年から31年にかけて建てられたというドイツ最古の木造の家並みも残っている。一番美しいのは町の中心の市場広場で、その周りを教会や旧市役所、そして、古めかしい木組みの建物がぐるりと取り囲んでいる様子は圧巻だ。

12月になると、ここにクリスマス市が立ち、売り子たちが中世の衣装を着る。その姿は、古色蒼然とした背景にぴったり収まるので、個性あるイベントとして有名になり、毎年、観光客がどっと押し寄せる。



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シュトゥットガルト通信

川口マーン惠美

シュトゥットガルト在住の筆者が、ドイツ、EUから見た日本、世界をテーマにお送りします。

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