小江戸からやってきたうなぎで粋な土用の丑
前回の続きというわけではないが、フジロックの苗場からの帰路、月曜日の昼に渋谷に戻り、一緒に行っていた仲間とランチにうなぎを食べた。翌日はちょうど土用の丑の日というのもあって。今回のお店は神泉の「いちのや」。
丑の日にうなぎを食べるという風習は平賀源内が唱えはじめたというのがそこそこ有名な説としてあるらしいが、真偽は不明。夏の土用の丑の日にうのつくものを食べれば精力がつくという話もあり、広まっていったらしい。うなぎ屋に「本日、土用の丑の日」と書いたら繁盛したことで、皆が真似したという話もある。さて、このお店、うなぎの調理はかなりちゃんとしていて、注文してからうなぎを割いて焼く。うなぎは焼くのに40~50分かかると言われるが、しょうがなく待つ。ちなみに本店は小江戸と呼ばれる埼玉の川越にある名店で(あとは西麻布にも支店がある)、そちらもなかなか素晴らしい。
川越はうなぎが有名で、他にも名店と呼ばれる店がちらりほらり。夏の暑い日にわざわざ川越まで出かけて行って、ビールとともにうな重を食べるというのはなかなか乙だ。いつだかの夏に実際に行ったがずいぶんと楽しかった。ちなみにCOEDOビールというクラフトビールも川越で作られていて、その名称はこの「小江戸」からきているとのこと。当地で飲むとこれまた格別のうまさである。この夏も時間があればいってみたいものだ。そうこうしているうちに、注文したうな重がテーブルに到着。はふはふ言いながら、一気に食べてしまう。夏、たまらん。
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