ヲタは理論を構築する?

自伝的コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』を発売した「神聖かまってちゃん」の敏腕マネージャー劔樹人さんと、ラジオやテレビの構成作家として活躍する筋金入りのハロヲタ相沢直さんとのアイドル論対談。第2回では、杉作J太郎さんや掟ポルシェさん、宇多丸さんといった面々がハロヲタだった時代の、強烈なヲタたちのエピソードが明らかにされていきます。そしてヲタだった相沢さんが、ラジオの仕事で生のあやや(松浦亜弥さん)に会ったときの率直な感想とは?

ヲタはスケジュールを合わせやすい?

劔樹人(以下、劔) 僕は大学生のときにハロー!プロジェクトを好きになったんですが、それで、「ハロプロ阿倍野支部」っていうものに出会ったんですね。大阪のヲタのコミュニティの中でも結構活発に活動している人たちで。大阪に「爆音娘。」(ハロプロの曲でクラブで踊るイベント)が来たときに、仕切りをやったのが、『あの頃。』にも出てくる西野さんという人なんですよ。

相沢直(以下、相沢) へぇ~。

 その頃に、掟ポルシェさんとか宇多丸さんとか杉作J太郎さんにも初めてお会いしたんです。

相沢 杉作さんって、そのときはヲタですか?

 もうバリバリの時期ですね。加護ちゃん(加護亜依)とごっちん(後藤真希)に。

相沢 すごい好きでしたもんね。

 そうなんですよ。杉作さんが映画を撮るっていって「男の墓場プロダクション」を立ち上げるときに声をかけたメンバーっていうのが、全員ヲタだったんですよ。理由はみんな暇だからっていう(笑)。

相沢 スケジュールが合わせやすいし。

 みんな同じスケジュールで動いてるから非常にスケジュールが組みやすいって、当時杉作さんが言ってましたね。

相沢 わざわざ待ち合わせとかしなくても会えたりしますからね。

 そうそうそう。僕たち「ハロプロ阿倍野支部」は大阪で活動してましたけど、そっちはバンドマンばっかりだったんですよ。この中の何人かは<赤犬>っていうバンドのメンバーで。

相沢 大阪は大阪でそういう文化があったわけですね。

 この本にも出てくるジョニー清原っていう男が、強烈なメロン記念日のファンだったんですけど、同時に矢沢永吉も好きで。それでタオル投げっていうのを考えて、「『This is 運命』の「C’MON!」って歌詞のところでタオルを投げよう」っていうビラをコンサート会場で配ったりしてましたね。それが本当に定着して、メロン記念日の解散コンサートに行ったときも、『This is 運命』のときにタオル投げが行われてて、あぁまだジョニー清原の想いが受け継がれていたんだなって思って感動しましたよ。

相沢 あの頃って、サイリウムとかもヲタの有志が配ってましたもんね。

 タンポポ祭りのサイリウムとかですかね。

相沢 今のヲタって、おじさんって感じですけど、当時の「スポフェス」(※1)とか……。

※1 正式名称は「ハロー!プロジェクト スポーツフェスティバル」。「ハロー!プロジェクトのメンバーの全員出席」を歌い、所属メンバーを2チームにわけて対抗戦、ミニライブを行った。

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アイドルは神であり、孫である!

相沢直 /劔樹人

「神聖かまってちゃん」の敏腕マネージャー、劔樹人さんの初の書籍となる自伝的コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』が、5月24日にイースト・プレスから発売されました。 同書は、2000年代初頭から数年間を過ごしていた大阪市阿倍野区...もっと読む

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gulliverdj なんじゃこりゃw:「その臭いの強さでヲタの感じがわかるっていうか…『待ってた!』っていう想いが臭いとして出ちゃうというか。溜まってたものが出ちゃう…」: 約4年前 replyretweetfavorite

mihaomihaomi しつこくすみせんが、2回目更新されました! "@cakes_news: 「何者かになりたい」という自意識を抱えながらアイドルを応援していた「あの頃」を語る!|" 約4年前 replyretweetfavorite

mihaomihaomi 第2回目更新されましたよ! "@cakes_news: 「何者かになりたい」という自意識を抱えながらアイドルを応援していた「あの頃」を語る!|" 約4年前 replyretweetfavorite