真のプロとは何か

本連載最終回である今回は、「個の時代に必要な六つの素養」の残り三つを紹介します。世界でビジネスしていく上でなくてはならない「自己主張力」「ストーリーテリング力」「プロフェッショナリズム」。これらは特別な才能のある人だけに備わっている資質ではありません。いずれも、地道な努力で磨くことのできる力なのです。

PHPビジネス新書『成功体験はいらない』より、一部を公開します。

何も言わない人は、何の意見ももっていないと見なされる

 そして四つ目は、「闘争心」と少し重なる部分があるが、日本人は「自己主張力」についても、もっと鍛える必要があるということだ。
 一般的に、日本人はコミュニケーションのスタイルがとても謙虚であると感じる。誰かが大きな声で意見を言い出すと、異論があっても黙して大きな声の人に言われっぱなし。そんな場面がめずらしくない。
 それは、表だった対立はなるべく避けたい、和を尊重するスタイルといえないこともないが、このようなスタイルは日本では通用しても、国際社会では通用しない。大きな声で話している人をさえぎってでも自分の意見を積極的に発信しないと、何の意見もない無能な人間と見なされてしまう。
 議論の場に参加している人は、つねに議論の中身への積極的な貢献が求められるので、発言や自己主張は非常に重要なのだ。
 英語での議論で日本人の存在感が希薄になるのは、言葉の問題だけではない。いくつかポイントをあげるとすれば、日本人のコミュニケーションスタイルは、まず時候の挨拶から始まって、結論が最後に来るが、海外の人たちと話をするときには最初に結論をもってきたほうが説得力は増す。前置きが長かったり話が冗長だと、周囲は何を言いたいのかわからないので、別の人にすぐに割り込まれてしまう。

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成功体験はいらない

辻野晃一郎

グーグル、アップル、アマゾン。圧倒的な意思決定のスピードはどこから生まれてくるのか? ソニーを経てグーグル日本法人社長を務めた著者は、「しがらみを捨てると世界の変化が見える」と指摘します。 新しいビジネスルールの見取り図と、そこで生き...もっと読む

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tezu33 WHYが重要! 約4年前 replyretweetfavorite