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「タンゴはタキシードを着たセックスよ」
我が敬愛する杉本彩さまの弁です。
正直最初は、
(うん、ちょっと何言ってるのかわかんない)
と思いました。
だけれど、実際アルゼンチンタンゴを勉強してみると、その意味を頭でなく体で感じることになりました。一度手に手をとりあえば、まるで電流が走るように、相手の体を通して気持ちが伝わってくるのです。
タンゴは基本的に、男性ダンサーが女性ダンサーをリードする形で踊ります。
レッスン場では次々にペアを変えていくのですが、相手の考えていることは、なんともいえない力加減のうちに伝わってきます。
「この人、乱暴にぐいぐい押して言う事聞かせようとしてくる……」
「この人は自分のステップだけに必死で、相手に全く関心がないなぁ」
これって、まさにセックスの時でも全く同じ。裸でいてもタキシードでも、心は体を介して伝わってくるものです。
心と体は、こわいくらいにつながっています。
今回ご紹介するご投稿も、心と体のつながりを如実に表していると思います。全文そのまま掲載させていただきますね。
正式に付き合う前に、肉体関係をもってしまうと、交際が長続きしません。相手の人が、体めあてのような気がして……。付き合ってからも 、会えば必ずНという感じで、何か心が満たされません。わたしは、精神的な繋がりをだいじにしたいんです。以前付き合った人とも、こんな感じで、結局は別れてしまいました。女性同士の恋愛も、異性との恋愛もにているところがあるなと思いました。
セックスの時の「ヤりたい!!」って心が、肌越しに相手から伝わってきちゃうのよね。もちろん「ヤりたい!!」自体が悪いわけじゃないし、またそれが相手の心のすべてかどうかもわからない。だけど、相手の「ヤりたい!!」ばかりに毎度毎度さらされつづけると、それこそライオンに食われてるみたいな、みじめで無力な気持ちになってきてしまうのも事実です。
今回は、心と体、愛と性欲の関係について、ちょっといっしょに考えてみましょうか。
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