横浜で堪能した焼き鳥屋の珍味
先日、横浜のみなとみらいホールにコンサートを聴きに行った。スイス・ロマンド管弦楽団の演奏だったが、指揮者は山田和樹氏、コンチェルトのバイオリンソロ(この日の演目はチャイコフスキー)はベルリン・フィルのコンマスの樫本大進氏。まだまだ若手、30代前半の(小柄な)日本人2人が欧米のオケを率いているのはなかなか壮観だった。これからの日本のクラシック会をしょって立つであろうこのふたりは同級で、演奏が終わって抱き合うシーンは感動的だった。
コンサートは夕方で終了。せっかく横浜まで出たので、以前ここにも書いた「SALONE2007」でイタリアンもいいなと思ったけれど、この日は日曜日でおやすみ。少し悩んだ末、以前友人からも薦めてもらっていた野毛の奥のほうにある「里葉亭(りばてい)」で焼き鳥を食べることに。オープンが17時半なのだが、開店と同時に入店、席につく。
里葉亭は基本的におまかせで、焼き物が次々と出てくる。合間にきんかんやチーズの燻製がでてくるのだが、これが絶品。ここでいうきんかんとは、鶏の体内で成長中の卵(ちょうちんについている部分)だが、燻製にしているのははじめてみた。珍味とはまさにこのこと、口の中で旨味がひろがる。日本酒のラインナップも充実していて、こちらもおまかせでお願いしていると次々と出てくる。どれも澄んだ辛口で、料理に合わせて徐々にしっかりしたものに。食事中も近所の人なのか、ひっきりなしに飛び込みでお客が入ってくるものの、もう満席ですとその度に店員さんが断っていた。さすがの人気店である。
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