みんな勘違いしているんだと思う
深澤真紀(以下、深澤) そもそも今回の対談のきっかけは、たんぽぽの川村エミコさんが、「女性誌は女性の呪いをかけている」という私のテレビでの発言をツイートし、それをさらに二村さんがツイートしてくださったことでしたよね。二村さんと川村さんの対談が収録されている対談本『淑女のはらわた』も拝読しました。
二村ヒトシ(以下、二村) ありがとうございます。先ほど僕に言いたいことがいろいろあるとおっしゃっていましたが……。
深澤 あの本で、二村さんはいろいろな女性とお互いの恋愛観や男女観について語り合っていますが、相手の女性によって態度が違い過ぎるのがいかがなものかなと思いましたよ。
二村 ううっ……。
深澤 たとえば、川村さんみたいに「この人は自分の話を聞いてくれるな」と思った人には、二村さんは上から目線で「恋愛の先生として言わせてもらえば」と言っちゃうわけです。
一方、ジェーン・スーさんみたいな恋愛偏差値が高そうな人から「あなたは男の代表ではないから男を語るな」と言われれば、「そうですよね、僕は代表じゃないんです」みたいに下手に出る。
二村 は、はい……。
深澤 川村さんとの対談は、もはやプレイでしたよ。前戯感が半端じゃなかったです。「お前の楽しみに、川村さんを付き合わせるんじゃないよ!」と思いました(笑)。
二村 すみません(笑)! いやー、どうしよう、本当にそうなんですよね。恋愛に関して自己否定感があり、なおかつ僕の本に共感してくれた女性と話すと、僕はどうしてもマウントを取ってしまうというか、それこそ彼女の心の穴をいじくりまわしてしまうんです……。
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